当たれば天国、コケたら地獄の映画界において、「客を呼べるスター」の存在は必要不可欠だが、ここにも「ピンチヒッター」にまつわる数々の裏エピソードが存在する。
人気コミックを原作に映画化され、40億円の興行収入を上げた「NANA」。この成績に続編が発表されたが、ダブルヒロインで小松奈々(ハチ)役の宮崎あおいが出演を辞退。この事態に市川由衣を代役に立てて公開された2作目は、前作の3分の1以下となる12億円の興行収入に終わる。中島美嘉ら主要キャストはほとんど残っているので、宮崎がいないぶんだけ大打撃となった形だ。なぜ彼女は、ヒット確実の作品を蹴ったのか?
「“女・織田裕二”と呼ばれるこだわり体質から安易な続編を認めなかった、あるいは、そもそもハチの設定にしっくりきていなかったからといった声があがりました。ですが、最大の理由は『共演者の玉山鉄二が粗暴すぎて、共演NG』になったことが原因のようです」(映画ライター)
そんな宮崎が候補に入っていたとされるのが、2010年公開の「SPACE BATTLESHIPヤマト」のヒロイン・森雪役である。
「キムタク主演、あの『宇宙戦艦ヤマト』の初実写化という大舞台に、当初、白羽の矢が立ったのは沢尻エリカでした。“別に”発言のみそぎとなるはずでしたが、独立騒動で事務所を解雇されて立ち消えに。次に話が来たのが宮崎でしたが、NHK大河のヒロインで成功を収めた彼女には、もはや『キムタクの相手役』は眼中になかったようです」(芸能プロ関係者)
二転三転して黒木メイサが選ばれたが、おもいっきり肉食系な森雪なため、やけに好戦的なキャラに変更された。