巨人が「ぜひ指導者に」とラブコールを送り続ける松井秀喜氏(40)に、今度は日本代表監督のオファーが舞い込んだ。政界の大物が黒幕として暗躍するこの「極秘プロジェクト」。どうやら現実化の確率は高そうなのである。
2020年東京五輪にまつわる話題の一つに、「野球の復活」がある。現在、五輪種目から外れている野球が再び正式競技として認定されるかどうか。悲願に向けて、全日本野球協会、日本野球機構(NPB)などが3月19日、PRビデオを発表した。
「これには松井氏のほか、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(79)、ソフトバンク・王貞治球団会長(74)、日本ハムの大谷翔平(20)、さらには石橋貴明(53)、浜田雅功(51)、小栗旬(32)といった芸能人も出演しています。五輪競技復活のためには、大衆に広く訴える説得力と目玉企画が必要です」(スポーツ紙デスク)
実はその一つが、松井氏の日本代表監督就任だというのである。球界関係者が耳打ちする。
「今年1月に松井氏が石川県に帰省した際、同じ地元の自民党・森喜朗氏が極秘会食の席をセッティング。『五輪を盛り上げてほしい』と話す森氏に対し、松井氏が『お手伝いできることがあればいいですね』と答えたとか‥‥」
その一つがPRビデオへの出演だったわけだが、五輪組織委員会の会長、そして松井秀喜後援会名誉会長である森氏の最終目標は、「松井監督」誕生にある。
「元ラガーマンの森氏は日本ラグビー協会の会長も務めていますが、19年に日本で開催されることが決まったラグビーW杯より、東京五輪のことが気になってしょうがない。ラグビーについては『俺はもういいや』と言っているようです」(ラグビー関係者)
森氏が暗躍し、さらにNPBが大手広告代理店とタッグを組んで進めているのが、松井監督を前提とした「目玉企画」。NPB関係者が明かす。
「ミスターと王さんが五輪の試合前の始球式に登場するというものです。王さんが投げてミスターが打席に立つ。ミスターには、聖火ランナー、総監督としてもフル回転してもらいます」
アサヒ芸能1月22日号で報じたとおり、脳梗塞の後遺症で不自由になった右手のリハビリを続けるミスターは、東京五輪で聖火ランナーとなる希望を持っている。NPB関係者が続ける。
「ミスターも王さんも、断る理由はないと思います。広告代理店はすでにミスターには意向を伝えてあるといいます」
実現すれば、日本が誇る国民栄誉賞トリオの「総登板」となり、大いに盛り上がることは必至。前出・スポーツ紙デスクは言う。
「松井氏は現役時代、WBCや五輪などの国際大会には出場していませんが、実はちょっと未練があった。一説にはヤンキースとの契約内容に、実質的に開催期間には出場できない拘束条項があったとも言われます。あるいは、そもそも松井氏が嫌うイチロー(41)がいたから出たくなかった、との説も(笑)。いずれにしても、代表監督としてならもう何の問題もないわけです」
いずれにせよ、NPBがJOCに強烈なアピールをするには、
「松井監督を軸とした国民栄誉賞トリオを最後の切り札にするしかない。松井氏が正式オファーを受ける確率は60%以上はあると思います。難色を示し続けている巨人の監督就任に比べ、格段に現実味はあるでしょう」(前出・NPB関係者)
夢計画実現の大前提は、あくまで野球の五輪競技復活。「黒幕」森氏とNPBの猛チャージに期待したい。