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日本人メジャー屈辱の「土下座交渉」現場(2)誰も見たことがなかった青木

 ブリュワーズに、中島と同じ250万ドルの低額で落札された青木宣親(30)も、西岡の影響を受けた一人。交渉の過程で球団から「練習の視察」という条件を出されたのだ。さながら「入団テスト」か「トライアウト」のような扱いである。しかも、年俸提示はこれまた中島同様に、控えクラスの100万ドル(約7800万円)前後だった。
 年明けに渡米した青木はGMや監督らが見守る中、遠投、ノックと送球、バント、フリー打撃などを披露。米スポーツマスコミ関係者は語る。
「メジャー球団は青木の肩が弱いことに懸念を持っていた。メジャーでは、青木のような単打タイプはあまり評価されませんからね」
「入団テスト」を課された理由の一つには、球団側の熱心度の低さもあった。
「昨年リーグMVPの左翼手・ブラウンがドーピング検査の陽性反応で、今季開幕から50試合の出場停止が決まった。そこでGMが大慌て。GMは青木のビデオも見ていないはずで、日本駐在スカウトもいないため、もちろん実物も視察していない。(青木への)入札も、ブラウンの代役として締め切り日直前に急遽、決めている。誰も見たことがない選手なのでテストを行ったわけです」(友成氏)
 ポスティングでありながら、まるで戦力として見られていない屈辱の入団交渉となったのである。
 青木よりひどいのは、ソフトバンクからマリナーズ入りした川﨑宗則(30)。何しろ、尊敬するイチローを慕うあまり、「マリナーズ以外には行かない」と、前代未聞の「逆指名」をしたのだ。しかも「マイナー契約でもかまわない」とも。困ったのは球団側だ。
「イチローと同タイプで非力。守備力も評価されていない。チームにはまったく必要のない選手です」(前出・メジャー関係者)
 イチローの後押しもあり、球団はしぶしぶキャンプ招待選手として1年のマイナー契約を結ぶ。前出・米在住ジャーナリストは失笑気味だ。
「もはや誰も意見などできないほど大物となったイチローは、チーム内で浮いており、評判はきわめて悪い。『そのイチローを慕っているとは何だ』『逆指名など聞いたことがない』『マイナーでもいいとは、頭がどうかしてるんじゃないのか』と、川﨑は笑い者になり、『東洋のクレイジーボーイ』と呼ばれています。それでも本人は恥ずかしいと思っていないようで‥‥。そもそもマイナー契約では、イチローと同じグラウンドに立てないんですけどねぇ」

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