当初の予定は、かつて山口百恵の“赤いシリーズ”でも最高傑作と呼ばれる「赤い衝撃」をリメイクするはずだった。実際、TBSの開局50周年記念ドラマとして、すでに石原さとみが「赤い疑惑」を、綾瀬はるかが「赤い運命」を蘇らせ、大トリのフカキョンが3部作を締めると思われていた。ところが、最後だけ「赤い奇跡」というオリジナル脚本である。
「これには楽しみにしていたファンもズルッとコケました。視聴率も9.3%と大いにコケて、50周年記念と呼ぶのも恥ずかしいくらいでした」(テレビ誌ライター)
問題は、なぜ最終作だけリメイクを避けたのか? 真相をTBS関係者が明かす。
「本来の『赤い衝撃』は、短距離の有望選手であるヒロインが、のちに恋人となる刑事に誤って脚を撃たれたことから始まります。そんなアスリートの役を回避したのは、当時の深田がムッチリすぎたからです。そのため、フィギュア選手という設定に変え、脚本もオリジナルなものに。そもそも恋人役が、“21世紀の裕次郎”こと徳重聡という時点で惨敗は確実でしたが」
ドロンジョ様ならムチムチでもOKなのだが‥‥。