ところが、ある映画ライターがこの映画にまつわる内幕を明かすのだ。
「映画の舞台の出雲市で開かれた打ち上げの宴でトラブルがあった。この作品のエグゼクティブプロデューサーだったY氏が、『縁』に、無利息で、製作費の大半である約7000万円を出資してくれた出雲市の資産家の医師A氏を、打ち上げ会場に呼ばなかったんです」
A氏は出演者の一人から聞きつけ会場に駆けつけたが、それでもY氏や監督は佐々木をA氏に紹介しなかったという。
「それまでにもA氏はY氏らに『佐々木を紹介してくれ』と何度も頼んでいたのに、Y氏は対応しなかった。怒り心頭のA氏は公開までに必要な宣伝費などを出すことを拒否。Y氏は役職を下りた。結局、映画自体は撮り終えているのに、いまだ配給先も決まらず、公開のメドが立たない状態なんです」(映画ライター)
Y氏を直撃すると、
「私はすでにプロデューサーを降りていますが、そんな話は一切聞いていません。配給先もT社に決まっています」
そこでY氏があげたT社に確認すると、
「そのような映画の配給は決定していません」
との返答。するその直後、同作のプロデューサーを名乗る男性から記者に電話があった。彼も「トラブルはない」として、こう続ける。
「昨年、スタッフ不足など、いろいろ対応しきれないということで、管理会社が変わり私がプロデューサーを務めることになった。ただ9月には出雲、松江、鳥取の映画館で先行公開することが決定している。ベネチアやトロントなどの国際映画祭にも出展する予定です。配給先については間に入っている会社に任せていますが、T社ですよ」
どこか歯切れの悪さも残るのだ。佐々木の所属事務所に問い合わせたが、
「こちらが知りたいくらい。そのようなトラブルがあったという情報はまったく入っていません」(広報担当者)
と困惑するのみだった。
3月下旬には「代々木公園で、モデルの大政絢と2人で歩きながら桜見物してました。芸能人オーラがすごくて花見客の注目の的でしたが、気にする様子もなく楽しげでした」(花見客)という姿も目撃されている佐々木。本人の知らないところで起きたトラブルが何とか回避され、「演技派開眼」ぶりを見せてほしいが‥‥。