昨シーズン、日本一こそ逃したものの、新・球界の盟主ソフトバンクを追い込んだ中日の落合博満前監督。現在は、解説者として講演にも引っ張りだこ。しかも、監督時代の不人気ぶりとは打って変わって毎回、満員御礼の大盛況だという。その最も大きな要因は、古巣への激烈な“ブッタ斬りトーク”。その一部始終を本誌が誌上再現する──。
「談志師匠ばりに言ってやる」
「今までは監督として勝つために黙り続けてきたけど、これからは談志師匠ばりに言いたいこと言ってやろうかと思います」
落合博満前中日監督(59)が怪気炎を吐きまくっている。昨年12月3日のリーグ優勝パレードを最後に浪人生活に入ったが、のんびりさせてくれるほど、世間が放っておくはずがない。現在は、日刊スポーツの評論家として活躍しているが、講演の依頼も殺到。1月13日に紀伊國屋ホールで開かれた著書「采配」(ダイヤモンド社)刊行記念の講演では、監督時代の寡黙なイメージから一変。これまで語ることのなかった中日時代の知られざるエピソードの数々を披露したのだ。まずは一時期、首位と10ゲーム差に離され、そこから、みごと逆転優勝したペナントを振り返った。
「昨年9月22日に辞任が発表されて、私のところに本の出版やテレビ番組の出演依頼が急激に増えた。もうドラゴンズが負けると決めつけてたんでしょうね。それが日本シリーズまで進んで全部キャンセルになりました。それらの仕事を引き受けてれば1年遊んで暮らせたのになって思います(笑)」
現在はフリーなだけに、トークの矛先は、監督時代に“冷戦関係”を繰り広げてきたマスコミにも向けられた。
「マスコミには勉強しろと言ってきた。そっけないとか3秒で終わるとか言われてきたが、ちゃんと勉強していればコメントの真意はわかるはず。ノーコメントと言ったこともあるがコメントはしている」
いわゆるオレ流采配と言われる落合氏の秘密主義は、マスコミには不評だった。だが、落合氏によれば、「徹底した情報管理」の裏には、新聞を通じて相手チームに情報が漏れるのを避ける狙いがあったことを明かす。
「どうせ今日は使わないからって、岩瀬仁紀を何回途中で家に帰したか。でも絶対、外部に漏れないようにした。で、相手チームの誰それが途中で帰ったっていう報告は全部入ってたんです。情報公開なんて言うけど、そういう情報出ちゃったら戦えません。(中略)あまりコメントしなかったのは、バックが新聞社だからいろいろ影響を考えて。基本的にはしゃべるのは大好き。ある新聞が先発予想が全然当たらないっ‥‥。先発予想が外れるんだったら新聞の先発予想欄をなくせばいいのにね(笑)」
時には、笑顔を交えつつも落合氏の勝負哲学が披露されると、400人の聴衆が固唾を飲んで聞いていた。さらには、落合氏の毒舌はOBにも容赦がない。
「二日酔いでキャンプ取材に来た評論家を出禁にした。(その後)本当に来なくなったけどね」
オレ流はここでも徹底しているのだ。
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