阪神からFA宣言して他球団への移籍を画策している大山悠輔が、11月23日に甲子園球場で開催される阪神のファン感謝デーに参加する。
当日は球場内でテレビ収録をこなしながら、様々なゲームやトークショーに出演予定だというが、選手がユニフォーム姿で全員集う最後のイベント。これ以降は契約更改や有料イベントでしかお目にかかれなくなるのだが、
「FAの身である大山は、うかつに心情を話すこともできない。11月23日を過ぎると、決断するまで貝になって、行方をくらますことが考えられる」(球団OB)
複数のスポーツ紙や球界関係者の話によると、巨人が大金を準備して大山の獲得を狙っている。もし交渉が成立すれば、長い歴史のプロ野球において、FAで禁断のライバル球団を渡り歩く最初の選手として名を刻む。先の球団OBが、大山の心境を代弁する。
「もし当初から(ファン感謝デーを)欠席すれば『巨人移籍確定フラグ』が立つ。それを恐れているんだろう。かといって阪神ファンにさんざん愛想を振りまいてから巨人入りが決まれば、来シーズンの阪神×巨人戦は大荒れになる。そんな状況にも動じない強心臓ぶりを発揮した格好で…」
大山にしてみれば、ファン感謝デーへの参加は、阪神の選手としての「最後のひと仕事」と考えているのかもしれない。