日本人投手のローテーションが、ドジャースのワールドシリーズ連続制覇を実現させる可能性が出てきた。メジャーリーグの取材に携わる放送局関係者が指摘する。
「来季のドジャース先発陣で確定的なのは大谷翔平、山本由伸、グラスノーの3人。故障歴のある彼らはみな、無理をさせられない。当面は中5日が基本でしょう。となれば、先発投手はあと3人いる。その候補として、日本人投手が挙がっているのです」
その3人とはズバリ、菊池雄星、佐々木朗希、菅野智之だという。その背景を明かすのは、メジャーリーグに詳しいスポーライターだ。
「今季、ポストシーズンで活躍したフラハティ、ビューラー残留の行方は不透明で、契約となってもそれなりの費用がかかる。その点、菅野と佐々木は格安で獲得できます。フラハティとビューラーの2人分の年俸で菊池を含む3人をプレーさせることも可能。ドジャースにとっては、悪い話ではないでしょう」
資金力豊富なドジャースとはいえ、贅沢税を回するために、節約できるところは節約したい。
ただし、障害もあるのだと、前出の放送局関係者が言う。
「それは大谷の存在ですね。菊池は花巻東の先輩、菅野は球界の先輩。大谷にとっては気を使う相手です。どちらかといえば先輩でもイジリ倒す大谷でも、さすがにそれはできないでしょう。それが予想以上のストレスになるかもしれませんね」
今や「大谷ドジャース」と言われるチームだけに、大谷に気分よくプレーしてもらうのが優先事項。日本人ローテの成否は、そこにかかっている。
(阿部勝彦)