実力でそうした空気を一掃することもできない現状に、松坂自身も居心地の悪さを感じているようだ。
「『こんな状況になるとは思わなかった。甘かった‥‥』と親しい人間にはこぼしていた。二軍で調整をしていると、ファンから『給料泥棒っ!』とののしられることもある。精神的にマイッているようで、記者からの問いかけにも、なげやり気味。うつろな表情で『僕に何を聞くんですかあ。エヘヘヘヘ』と奇っ怪な言動で応対するような状態です」(スポーツライター)
もはや“お荷物”で、浮上のきっかけをつかめない今こそ、かつての姿を知る恩師や先輩たちに助言をもらえないものだろうか。
「横浜高校の小倉元監督や西武の東尾元監督を筆頭に、現役時代に世話になった先輩投手たちもいます。ところが、そうした恩人たちと疎遠になっているんですよ。というのも、西武在籍時に球団から結婚を反対されていた経緯もあって、倫世夫人から西武人脈との交流を断つよう要請されているといいます。メジャー入りしてからは、その傾向がますます強くなって、過去の人脈を整理させたとも‥‥」(球界関係者)
その倫世夫人はボストンで子育てに邁進中。夫の窮地を救うべく、早急な来日を望む声が球団内で高まっているというのだが‥‥。
「ソフトバンク入団前、『パパはパパで、あっちでしっかりやって』と送り出されたそうですが、今は支えになってほしいでしょう。ところが時差もあってか、松坂は『電話はしてるんだけど、出てくれなくて‥‥』と愚痴をこぼしているようです」(球界関係者)
まさかこのまま引退ということはないだろうが、球団内からは「1回ぐらいは投げてほしい」などという悲痛な声まで聞こえてくるのだ。