実はあろうことか、B美さんのマンションが、オリベッティ容疑者の逮捕のキッカケとなったA子さんへの魔の手が伸びた現場だった。
B美さんが当時の状況を振り返る。
「田代に対する返済は、振り込みの時もあれば、直接取りに来る場合もあった。あの時は車でやって来て、初めて部屋の中まで入れたんですが、女の子を連れていたんです。Angeに新加入させるようなことを言っていて、『15歳だよ』と田代に紹介されました」
オリベッティ容疑者は、15歳少女の胸を服の上から掴み、
「こいつ、デカいんだよ」
と下衆な笑みを浮かべたという。
「そして『こいつと話するから外出てって』と言われて‥‥。1時間後に戻りましたが、その時はまさか犯罪行為に場所を提供させられていたなんて思いもしませんでした」(B美さん)
オリベッティ容疑者の異常な性欲は、次々と要求をエスカレートさせた。
先のC恵さんは毎月の返済のため、仲介者を紹介されて交際クラブに登録。月5回ほど、1回5万~8万円の契約で好きでもない不特定多数の男たちに抱かれ精神的にまいっていたが、それでもオリベッティ容疑者からの連絡は容赦なかったという。
「たまにファッションショーに出してもらえるのですが、ギャラはなし。多額の金を払わされたうえに、単なる肉体関係を続けさせられているだけでした。ある時、『打ち合わせだ』と別の子と一緒に呼ばれたのですが、その日からは複数人の中でも何回かさせられました」(C恵さん)
一緒に行為を強いられた、D代さんが屈辱現場を回想する。
「もともと会うたびに迫られるので、シテいる最中にC恵に電話するような男でした。行為の回数がとにかく多かったんですが、自宅を知られているから怖くて断れなかった。複数での行為は最初、目黒のホテルだったと思います。『させないと雑誌に出さない』と言われて動画撮影までされました。1対1でシテいるところを1人の女の子に撮影させたり、女性同士でさせたり‥‥。服を着ている時点から顔を映してインタビューまでするから、まさかAVとして流通させられるのでは、と不安でした」
オリベッティ容疑者は常に何も付けずに行為に及ぶ。被害者たちの精神的な負担は尽きなかったようだ。