6月13日に公開される「海街diary」は、湘南を舞台に綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの四姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く作品だ。公開前から人気女優4人の美貌や胸元に話題が集中しているが、過去にも「美人姉妹」作品は多い。
名作漫画を実写化した97年公開の「CAT’S EYE キャッツ・アイ」では、来生三姉妹を藤原紀香、 稲森いずみ 内田有紀が演じている。映画ライターが語る
「原作のレオタードがボンデージ風のレザーファッションになり、マスクも被るという『バットマン』風にアレンジが加えられたのが残念だった。藤原の大根ぶりも凄かったですが、主役が次女から内田演じる三女へと変更になったのはいただけない。内田が自分のことを『僕』と呼ぶのも違和感ありありでしたね」
2011年には上野樹里、宮沢りえ、水川あさみがNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で、浅井三姉妹を演じた。
「平均視聴率は17.7%とふるわなかった。作中の設定年齢が6歳の江を24歳の上野が演じるなど、三姉妹の少女期に子役をほとんど使わず20代から30代の女優が演じる点や、時代劇なのに上野がドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)と同じに見えるといった批判を受けました」(テレビ誌ライター)
同じく2011年に「日曜劇場」枠で放送された「華和家の四姉妹」(TBS系)は、観月ありさ、吉瀬美智子、貫地谷しほり、川島海荷という実力派の組み合わせながら、視聴率は11.5%と、こちらも視聴者を虜にするまでには至っていない。
こうしてみると、「美人姉妹」を売りにした作品は、意外と不発に終わっているものが多い。制作側は美人女優が揃い踏みすることで、最低でも“足し算”、あわよくば“掛け算”を狙ったのだろうが、逆に主演が目立たなくなり、“引き算”になってしまったのだろうか。
「唯一、うまくいった例が、2004年の『ポッキー四姉妹』。仲間由紀恵、柴咲コウ、石原さとみ、松浦亜弥を姉妹に見立てて、4人全員が共演するバージョンとそれぞれ1人ずつ出演したバージョンが作られました。ポッキーを折る口元がセクシーで、商品の売上増につながりました」(広告代理店関係者)
さて、「海街diary」の四姉妹はどうなる?