6月17日放送の「水曜歌謡祭」(フジテレビ系)で前田敦子が生歌を披露し、放送事故レベルと酷評されている。太田裕美の名曲「木綿のハンカチーフ」を本人と一緒に歌い、歌唱力の差を露呈する結果となったが、AKB48在籍当時を知るアイドル誌ライターは、こんな見方をする。
「声がかすれていたとか高音部で声が裏返っていたとか、いろいろ言われていますけど、だって前田敦子ですよ? みなさん彼女にいったい何を期待しているんでしょうかね。OLのカラオケ程度だと思えば、それなりに音程が取れていただけマシなほうかもしれません。大体あっちゃんはアイドルであって、歌手じゃないんですから」
もちろん、「AKB48では歌っていたでしょ?」という声もあるだろうが、48グループが基本的に口パクなのは公然の事実。生歌を聴いてもらうという行為をほとんどしたことがないのである。その意味では、太田とのデュエットという“公開処刑”を行ったフジテレビこそ、戦犯のそしりを免れないだろう。それにしてもなぜ、前田に生歌を歌わせるような愚挙に出たのか。
「事務所サイドからすれば、たとえ放送事故レベルだろうと、存在感をアピールするには歌番組はかっこうの場なんです。一方、低視聴率にあえぐ番組サイドとしては、これまで口パクだった前田が生で歌うということで注目を浴びたいという思惑があったはず。最初から美声は期待しておらず、姿を見せるだけで十分だという判断だったのでしょう」(音楽番組関係者)
歌っている途中、視線が定まっていなかった前田と、しっかりと前田を見つめながら歌っていた太田。こんなところにも歌手としての場数の差が表れているのかもしれない。