女優の前田敦子が7月19日、東京・霞が関の外堀通りを走行中にタクシーとの接触事故を起こした。前田の乗用車は前部に、タクシーは後部にこすれたような跡があり、いずれかの車両が車線変更した際に接触した可能性がありそうだ。
前田は2012年、バラエティ番組「AKB自動車部」(フジテレビ)において、「大人になれる気がする」という理由で免許取得を決意。番組放送中の8月27日にAKB48を卒業していたが、卒業後も引き続き同番組には出演し続け、10月29日に運転免許を取得していた。
7月10日生まれの前田はちょうどいまが免許更新の時期にあたる。誕生日の1カ月後にあたる8月10日が有効期限となっており、更新は6月10日~8月10日の間に行う必要があるのだ。そのため事故当日に前田が運転免許を更新済みだった可能性もゼロではない。
いずれにせよ、前田はどんな内容の講習を受けることになるのだろうか。今回が初めての更新となる前田は、「初回更新者講習」を受けることになる。講習時間は講義とビデオ鑑賞を合わせて2時間となっており、けっこうな長丁場だ。いくら有名人と言えど、免許更新時に特別扱いを受けることはないので、他の講習者と一緒の部屋で講習を受けることになる。
もし前田の運転免許更新がこれからだった場合、今回の事故が影響することはあるだろうか。結論から言うと、今回は人身事故ではなかったため、講習内容に影響しない可能性が高い。仮に事故の原因が前田の進路変更禁止違反だったとしても、違反点数は1点のみ。違反点数が3点以下なら初回更新者講習を受けられるのだ。
もし、タクシーの運転手や乗客がケガをしていたのであれば、付加点数により「違反運転者講習」になる可能性が高い。ただ、こちらでも講習時間も2時間なので、運転免許更新の手間は実質的にほとんど変わらない。いずれにせよ、更新手続きは運転免許センターではできず、必ず運転免許試験場に出向く必要がある。
ともあれ、前田の事故で怪我人が出なかったのは不幸中の幸いだろう。仮に前田の責任が薄かったとしても、事故に遭ったことで今後の運転の際に気が引き締まる効果があったはず。今後の安全運転を祈りたいものである。
(金田麻有)