藤井リナ、トリンドル玲奈、マギーらを商品の宣伝に起用していたアパレルブランドGRL(グレイル)の親会社社長が、6月30日、不正競争防止法違反(商品形態模倣)容疑で逮捕された。
赤文字雑誌と言われる一連の女性誌では、可愛くて安いブランドとして有名だったため、若い女性たちの驚きは大きい。だが、渋谷がファッショントレンドを生み出すスポットになった80年以降、商品形態の模倣戦争はずっと続いているのだという。
「いわゆるハイブランドと呼ばれる、シャネルやディオールなどの洋服を買えない若者向けに作られたのが、渋谷109や駅ビルなどにショップを構えるブランドたちです。その時の旬の流行要素を取り入れた手頃な値段のアイテムは、聖子ちゃんカットにトレーナーを着てハイソックスを合わせるのが流行っていた80年代からずっと愛され続けています。その頃から現在に至るまで、生地の素材や色柄、ロゴの大きさや書体に至るまで、かなりの頻度で模倣に関する裁判沙汰が起き続けています。ですから、ブランドによっては新作は当日の朝ギリギリまで店に出さない。マネされる危険がありますからね」(ファッションアドバイザー)
宣伝に起用されたモデルたちへのダメージも、特別大きなものではないそうだ。
「アパレル業界での『似ている』『似ていない』は珍しいことではありません。モデルや、彼女たちの事務所も、今回の騒動は『ふ~ん』程度にしか受けとめていないんじゃないでしょうか。ちょっと指を切っちゃった程度の痛手です」(広告代理店関係者)
“流行のファッション”がある以上、類似の服が出回ることは避けられない?