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テリー伊藤対談「川上麻衣子」猫との生活が私の心を救ってくれる

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●ゲスト:川上麻衣子(かわかみ・まいこ) 1966年、スウェーデン・ストックホルム生まれ。1980年、NHK「ドラマ人間模様『絆』」で女優デビュー。同年、「3年B組金八先生」(TBS系)に出演、一躍有名に。1996年、映画「でべそ」で日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞。他にも、絵本「愛のほん」「死のほん」(小学館)の翻訳、エッセイ「彼の彼女と私の538日~猫からはじまる幸せのカタチ~」(竹書房)の執筆、さらにガラスデザイナーなど、多彩に活動中。「第6回 川上麻衣子のガラスデザイン展」は、11月20日~12月3日まで、東京・港区のギャラリー「MITATE」で開催。問 03・3479・3842

 女優としてのキャリアを積み上げながら、絵本の翻訳、エッセイ執筆、ガラスデザイナーと多方面でも活躍中の川上麻衣子。実は仕事が順調な反面、恋愛のほうはなかなかうまくいっていないという。そんな彼女の悩みを聞いた天才テリーから、名アドバイスは飛び出すのか!?

テリー 以前、麻衣子ちゃんが翻訳した「愛のほん」「死のほん」というスウェーデンの絵本をもらったね。

川上 はい、もう5年ぐらい前ですね。「すごくおもしろかった」とほめてくださって、「スッキリ!」でも紹介していただいて。あの時は、本当にありがとうございました。

テリー で、今回、麻衣子ちゃんが書いた「彼の彼女と私の538日」も、じっくり読ませてもらったよ。グリというメス猫との生活をつづったエッセイですけど、すごく文章がうまいね。おもしろかったです。

川上 わ~、うれしいです。

テリー これはどういうきっかけで書かれた本なの?

川上 最初は出版社から「小説を書きませんか」ってお話をいただいたんですけど、小説なんて書いたことがなかったので、「大好きな猫のことなら書けるかな」って思って、書き始めたんですよ。

テリー そうなんだ。

川上 グリとのことは何らかの形にしたいと思っていて、写真やメモをたくさん残していたんですけど、それを見た出版社の方が「これ、いいじゃないですか。このまま出しましょうよ」と言ってくださって、こういう内容で出版することになったんです。

テリー 最終的にグリは亡くなっちゃうよね。僕も犬が大好きで、ずいぶん前に飼っていた犬が亡くなったんだ。だから、麻衣子ちゃんの、一緒に暮らしていた動物と別れた時の気持ちはよくわかるんです。いろいろなことを考えさせられるし、その死に向き合うことで自分もまた成長するっていうね。

川上 そうですね。私も気持ちを整理しながらこの本を書いたんですけど、猫の死って、いつも考えさせられます。今までに飼っていた2匹の猫の最期を看取ったことがあるんですが、変な言い方かもしれませんけど、「すごく上手に旅立っていくな」という印象があるんです。

テリー 例えば、どういうところが?

川上 猫って、死期が近づくと何も食べなくなるんですね。それは体が弱って何も食べられないんじゃなくて、「死を覚悟する」というか、自分の意思で食べなくなるんです。これまで生きてきたことを自分で始末する強さみたいなものを目の当たりにして、いつも「すごいなぁ」って感心させられるんですよ。

テリー へぇ~、それは犬とは違うところかもしれないね。

川上 そんな姿を見てると、悲しいんですけれど、私もそんなふうに自分の死を受け入れられるかな? って思うんです。それにグリが亡くなった時、私は45歳ぐらいで「この先、子供を産むのか産まないのか」ということも含めて、ちょうど人生の分岐点だったんですね。グリは子供を10匹も産んでいて、そういう点でもグリはたくましいなぁって思わされて。グリにはいろんなところで、何か教えられている気がしましたね。

テリー 麻衣子ちゃんにとって、猫の存在は本当に大きいんだね。

川上 もう、猫がいないとダメですね。

テリー ということは、グリのあと、新しい猫が?

川上 ええ、子猫が来ました。とにかく猫がいるだけで心が救われるし、猫の呼吸がそばにあるだけで、すごく幸せなんです(笑)。

<続きは週刊アサヒ芸能7/23号に掲載>

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