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プロ野球“後半戦を10倍楽しむ”裏ノート!「広島がおびえる優勝しない場合の最悪ケース」

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 開幕前には優勝候補と目されていた広島は、元気がない。近年は「カープ女子」のブームでファンが急増したとも言われていたが、ついにはスタンドから「緒方、辞めろ!」との罵声まで飛ぶ始末だ。

「根性論で選手を鍛えた、野村謙二郎前監督(48)と折り合いの悪い選手は多かった。だから、緒方孝市監督(46)の就任は好意的に捉えられていました。ところがシーズンが始まるや、投手を引っ張りすぎて代え時を見誤ったり、中継ぎに回またぎを強いたりして、特に投手陣から不満が漏れている。攻撃でも判で押したようなバント指示だったりして、何も考えていないように見え、主力野手も『まだ野村さんのほうがよかった』とこぼしています。野村前監督は曲がりなりにも指導に関しては勉強熱心でしたからね」(スポーツライター)

 次々と襲う不安もチームの足を引っ張っているようだ。

「前半戦終了直前、黒田博樹(40)が右足首と右肩の炎症で2度目の登録抹消をされました。オールスターには出るようなので、後半戦にすぐ復帰するでしょうが、黒田は満身創痍のコンディションで今シーズンもつのか心配されている。また、オフのメジャー移籍を目指す前田健太(27)は8勝で防御率2.04と、いずれもリーグ2位と好調。今や“売り時”を逃さないためと、モチベーション低下を危惧して、チームが優勝するしないにかかわらず今オフにポスティングが認められそうな雲行きです。優勝できないまま黒田、前田がW流出する“最悪シナリオ”におびえるプレッシャーとも戦っています」(スポーツ紙デスク)

 一方でDeNAは、球界内で「中畑清監督(61)しだい」との声が出ている。

「チームが勝てばはしゃぎ、負ければ悔しがって喜怒哀楽を前面に出していますが、ベンチ裏では冷静にコーチ陣と意見交換をしてきました。だから守護神・山崎康晃(22)に完全休養を与えたり、快進撃を支えた中継ぎの田中健二朗(25)や小杉陽太(29)に疲れが見え始めると二軍で静養させたりできた。ところが交流戦からの大型連敗でアタフタして冷静さを失い、その変節で求心力が低下しかけたんです。後半戦はいかに中畑監督が冷静に指揮を振るえるかでしょう」(球団関係者)

 DeNA同様に、シーズン序盤には飛び出しながら、大きく順位が下降し、再びV字回復してきたのはヤクルトだ。打撃が売りのチームは、畠山和洋(32)、山田哲人(23)、川端慎吾(27)といった、真中満監督(44)が二軍監督時代に手塩にかけて育て上げた選手が活躍を続けている。

「監督との信頼関係があるので、勝てない時でもチームの雰囲気が悪くならないんです。故障者だらけで戦力が整っていないですが、アメリカで左大腿直筋肉離れの手術をしてリハビリしているバレンティン(31)が8月中旬には戦線復帰すると言われます。しかし、大きなプラス材料と思われがちですが、同じく復帰が待たれるミレッジ(30)ともども、チームの和を乱す態度が目立つため、せっかくの一致団結ムードを壊さないか不安視されているんです」(球界関係者)

 混セにあって、取り残されたとも思われているのは最下位の中日だが、仮にそうだとすれば、中日戦の取りこぼしが大きく首位争いを左右することになる。

「いや、むしろ他球団は中日を警戒していますよ。ハーラートップの大野雄大(26)という柱がしっかりしていますし、助っ人のルナ(35)やナニータ(34)もよく打つので、巨人などが怖がっている。実質的にチームを取りしきる森繁和ヘッド(60)は『うちは4位でいいって言ってるだろ』とニヤニヤ笑っているのですが、それが余裕の表情にも見えてしまうんですよ」(野球中継関係者)

 まだまだペナントの行方はわからない。

「昨年、私が指揮した西武同様に、今年はオリックスが出だしからケガ人続出でつまずいてしまった。セ・パともに、これからも故障者が出るか出ないかが鍵でしょう。全員、元気で戦ったチームがゴールをすると思いますよ」(プロ野球評論家・伊原春樹氏)

 暑い夏をさらに熱くする激闘が続くだろう。

※文中のデータは2015年7月15日時点

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