社会

まだまだいる!?五輪ロゴ・佐野研二郎氏のトラブルで戦々恐々の同業者たち

20150825sano

 五輪ロゴ盗用問題で渦中のデザイナー・佐野研二郎氏だが、五輪ロゴに関しては「気の毒な偶然」という同業者の声も多い。

「円を展開させてどういうコンセプトを最終デザインに落とし込んだかのプロセスが明確だし、デザイナーの目から見たら異なるもの。だいたい世界中に披露し、自分の代表作にもなるデザインを盗用するバカはいないでしょう。しかし、飛び火した過去の作品の盗作疑惑は、明らかに申し開きのできないミス。昨今の広告業界の事情を考えると出るべくして出た問題だともいえますね」(グラフィックデザイナー)

 そもそも商品デザインは、デザイナーがクライアントに数種のデザイン案を提出し、それをクライアントが見て決定する。しかし、その判断をするクライアントはデザインの素人であることが多い。そのため、なるべく出来上がりに近い形での提案が求められるという。「とはいえ、提案までの時間や製作費では、完璧なデザインや図柄の製作はできない。となると、おのずとイメージに近い図柄を探してくることになる。もちろん、そのイメージに近い“別モノ”を製作するのが本来の仕事ですが、関係者たちが『クライアント様は“これ”が気に入ったのだから限りなく近いものを』と要望するんです。今回問題となった図柄が素人のブログや海外のサイトから、というのは、もし提案と同じものを作らされたとしても発覚しにくい、という意識が働いたのかもしれません。そういう意味では、似たようなことをやっている同業者は多いと思いますよ。過去の仕事をあれこれ掘り起こされたりしないことを祈っているデザイナーも少なくないでしょう」(前出・グラフィックデザイナー)

 ただの騒動で終わるのでなく、デザイン業界全体にはびこる“膿み”が一掃されればいいのだが。

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ