9月2日、かつてみんなの党の代表を務めた渡辺喜美氏がBS番組で「誰と組むかを間違えると失敗する」と持論を展開した。
09年に結党したみんなの党は、やがて代表の渡辺氏と幹事長だった江田憲司氏の対立が表面化。13年に江田氏は集団離党し、結いの党を経て維新の党と合流。みんなの党は14年に解党したという経緯がある。
いまだに腹に据えかねる思いなのだろう。かつて、みんなの党の時に民主党政権を批判してきたことを挙げ、そこから流れた維新の党を指し、「その維新で民主党とくっつこうという人がいるのは、一体何を考えているのか」と痛烈に批判した。
しかし、世間は忘れていない。渡辺氏の「熊手騒動」を。
「10年参院選、12年衆院選の前に、渡辺氏が化粧品会社社長から8億円を借り入れ、そのうち5億円をまだ返済していなかったという問題です。『酉の市で熊手を買った』という釈明が話題となりました。今回の渡辺氏の発言にも、さっそく『熊手の人、まだいたのか』『お前が言うな!』『今のあなたに何ができるの?』『茶番の主犯だったじゃないか』など批判の嵐です。いまだに使っている“アジェンダ”の言葉には嘲笑の声も書き込まれていますよ」(週刊誌記者)
かつては歯に衣着せぬ発言で注目を浴びた渡辺氏だが、今はもはやおよびではないようだ。