維新の党から除名処分を受け、無所属となった上西小百合衆院議員が、このところ立て続けにバラエティ番組に出演。ついに関西芸能界の女帝・上沼恵美子とのバトルへと発展してきた。
上西議員はTBSの人気番組「サンデージャポン」を皮切りに、「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)に、そして27日には上沼が司会を務める「クギヅケ!」(読売テレビ)に出演した。今回は上西議員自ら「私の言い分を伝えたい」と出演を志願したというのだが、収録スタジオは騒然となったようだ。
「世間の『辞職すべき!』の声にどう応えるのか、上沼やパネラーが何度質問しても、あいまいな物言いしかしない上西議員にスタジオはイライラムードでした。そんななか、年収を聞かれた時だけは『2900万円ぐらい』と即答し、皆を呆れさせました」(芸能記者)
その後ものらりくらりと質問の意図をすり替えた返答ばかりする上西議員に、上沼がいよいよブチ切れ。「1回辞めたら?」と強い口調で辞職勧告を言い渡したが、上西議員は最後まで「私はやりたいことがあってこの世界に入った」と主張し続けたのだった。
これを見た視聴者からは「上沼恵美子よく言った」との賛辞とは裏腹に、上西議員に対しては「もともと維新の会の看板のおかげで比例当選した人なのだから、離党したら辞職すべき」「この人、税金泥棒と言う言葉がピッタリ」とネット上でも批判が続出。放送後には、上西議員の事務所に「早くやめろ」「テレビに出るな」と猛抗議の電話が殺到したというのだ。
テレビに出演する度に“サンドバッグ状態”になるのはわかっているはずなのに、なぜ上西議員は自ら出演したがるのだろうか? 芸能記者は「タレント転身の布石では」と話す。
「次の選挙で上西議員が当選する可能性はかなり低い。それは本人が一番わかっているはず。だから、もし落選したとしてもスムーズにタレントに転身できるよう、いまからマスメディアとパイプを作っておきたいのでしょう」
むしろ「好きにイジってくれたほうがオイシイ」というのが本望か。上西議員の目論見がこの通りならば、新たな炎上商法に利用されているテレビ業界はずいぶんナメられたものである。
(李井杏子)