「本当の私を見て欲しい」という謳い文句で、有権者の誰一人として頼んでもいないはずなのに、臆面もなく写真集(一応は自叙伝)を8月18日に発売してしまった衆院議員の上西小百合。
追放されるまで所属していた維新の党の柿沢幹事長に「バカのやることは知りません。バカのやることですから」とまで言われても発売にこぎつけた“自信作”だ。
あれだけ話題を押し付けたのだからさぞや売れているのかと思いきや、某有名書店からは「それほどでも‥‥」という返事。しかし、Amazonを見ると政治家部門という微妙なカテゴリーでは発売翌日に第3位。ネット上では「版元は重版も考えている」と報道されている。おそらく、怖いもの見たさで購入したという読者もいるのだろう。
ところが案の定というべきか、Amazonや他のネットのレビューも散々だ。「『本当の私』なのに修正がキツすぎで、顔が青鬼のようだ」」「どこを切ってもオバサン」「初めて政治家で“トライ”してみたが萎えた」など、全面的に拒絶するものばかり。
「そもそも、これほど世間をナメきった写真集がベストセラーになるわけがないですよ。リリースが発表されて、写真が一部公開された時はメディアもこぞって取り上げましたが、発売された今となっては誰も見向きもしていません。要は完全な出オチ。元少年Aの『絶歌』と同様、今年もっとも出版するべきでなかった書籍の一つだと思います」(週刊誌編集者)
国会議員の自己チュウぶりがとどまることを知らない状況の中、なんとも残暑感たっぷりの自己マン写真集。結局、上西議員の真意が何だったのかわからないまま、世間から忘れ去られることになりそうだ。
(三崎康太)