EXILE TRIBEの初写真集「THE VISUAL DICTIONARY」が11月12日に発売される。500ページ超えで厚さ46ミリというサイズが話題になっているが、実は見た目は意外に小さいことをご存じだろうか。書籍の編集者が解説する。
「この写真集はA5判とかなり小さめ。小冊子でよく使われる判型で、写真集ではほとんど例がありません。ちなみに旅行ガイド本の『地球の歩き方』がA5を少し細くした判型なので、あれを2~3冊重ねたくらいのサイズになりますね」
人気絶頂のEXILEが、まさか小冊子サイズの写真集を出すとは驚きだ。500ページという大ボリュームを収めるためには判型を小さくしないと重すぎてしまうからだろうか。音楽ライターがその見方に異を唱える。
「本のサイズを小さくしたのは、ファンを意識してのことでしょう。正直なところEXILEファンの多くは普段、雑誌や書籍を読まない層ばかり。しかもA4サイズを入れられるようなカバンも持ち歩きません。そんな彼らのセカンドバッグにも入る大きさを考慮すると、この小さい判型がピッタリなんでしょうね」
黒のワンボックスカーに乗っている若者の7割はEXILEを聴いているという真偽不明の情報もあるが、確かにそんな若者たちが大きめのカバンを持ち歩く姿はイメージできない。ただその若者たちは本離れも激しく、税込4968円もする本を買うとは思えないのだが‥‥。
「だからこその500ページなんでしょうね。本というよりは部屋に飾るなどのアーティストグッズとして、置き物代わりに買うんじゃないでしょうか。本の感覚じゃないから高い値段も付けられるし、その価格を納得してもらうためにも驚くほどの厚みが必要なんだと思われます」(前出・書籍編集者)
たしかに本だと思うから異様に感じるだけで、グッズだと思えばボリューム感たっぷりでむしろオトク感があるのかもしれない。今後、“その手があったか”と追随するグループが出てくる可能性もありそうだ。
(金田麻有)