新垣結衣が主役を務めるドラマ「掟上今日子の備忘録」(日本テレビ系)の初回視聴率が12.9%をマーク。2桁をクリアしたことで、関係者はほっと胸を撫で下ろしていることだろう。だが、2話目以降が正念場になると語るのはテレビ誌のライターだ。
「日本テレビは今回、史上最大級の番宣を投入してきました。通常のドラマでは『ZIP』や「PON!』などの情報番組に番宣を差し込む程度ですが、今回はバラエティ番組で新垣をメインに据えた内容を放送するほどの力の入れようです。その番組も『しゃべくり007』『志村動物園』『ナカイの窓』など、大物タレントが司会を務める番組がズラり。よくぞジャニーズや志村けんサイドに了承してもらったなと感心しますね」
たとえば「しゃべくり007」では、新垣の成長ぶりを検証する“ガッキーの10年背比べ7”というコーナーを展開。「ナカイの窓」に至っては、枠をいつもの30分から1時間に拡大して「新垣結衣SP」を放送するという破格の扱いだ。
さらにはドラマの初回放送後にも、後番組の「嵐にしやがれ」に新垣が出演し、“ガッキーが声を大にして言いたい10のこと”というコーナーを放送するほど。これ以上の厚遇は考えられないほどに、新垣を持ち上げまくっていたが、その反動が2話目以降に来るのではと、前出のテレビ誌ライターが危惧を表わす。
「大量の番宣に加え、銀髪にメガネという特異なキャラクターも話題を呼び、多くの視聴者はガッキー演じる掟上今日子をひと目見てみたいとチャンネルを合わせたことでしょう。ただ、いまのところは『ガッキー可愛かった!』とか、『メガネも意外に似合っていた』など、新垣の見た目に関する感想ばかりが話題になっており、肝心の内容についてはあまり印象に残っていないようですね」
いくら力が入ったドラマでも、いつまでも番宣を投入し続けることは不可能。2話目の視聴率が1話目より下がるのはしょうがないとして、死守したいのは10%の大台だろう。もし視聴率がひと桁台に落ち込めば、“やっぱり内容がつまらないんだ”と思う人が増える恐れもある。ぜひ探偵・掟上今日子には、視聴率をキープするコツを探ってほしいものだ。
(金田麻有)