第4話の放送まで平均視聴率16%超えと絶好調の「相棒 season14」(テレビ朝日系)。今シリーズから参加した反町隆史の評価も上々だ。
しかし、“相棒ファン”ならすでにお気付きだろうが、反町演じる冠城亘は法務省からの出向であって、警視庁では“お客様扱い”。もちろん警察官ではない。
水谷豊演じる杉下右京も冠城を「ただの同居人」と言い、いまだ“相棒”ではないと完全否定している。
ではなぜ、このような設定になったのか? 芸能ジャーナリストは「やはり反町は1クールのみのリリーフなのでは?」と話す。
「当初、新相棒として名の上がっていた竹野内豊は、来年公開の映画2本の撮影があったため、スケジュール的に無理だった。そこで同じ事務所の反町に白羽の矢が立ったのではないかと思います。1クールとはいえ相棒に出演して好評価を得られれば、今後の仕事もブッキングされやすくなりますから、反町にとっても決して悪くはない」
また、テレビ情報誌記者は「物語のマンネリ化を防ぐため」とも言う。
「相棒ではないが、法務省のキャリア官僚である冠城の力を利用して犯罪を解決するという新たなパターンは、ストーリーに幅を広げました。水谷さんにとって大きな当たり役である杉下右京を大切に存続させるためのインターバルではないかと思います」
さまざまな憶測を呼ぶ今シーズン。はたして、相棒の“本命”と囁かれる竹野内の登板はあり得るのか。物語は中盤を迎えたが、まだまだ予断を許さない。
(李井杏子)