続いて、日頃のヘアトリートメント編へ移ろう。
【5】頭皮マッサージは「叩く」か「揉む」か?
「マッサージ自体は悪くありません。大切なのは、毛穴付近の頭皮の血行をよくすることです。頭皮が頭蓋骨にへばりついている状態だと血行がよくないのですが、タワシのようなものでポンポン叩いてもあまり意味がない。頭皮を揉んで緩めることが非常に効果ありですよ」
過ぎたるはなお及ばざるがごとし。力任せに頭を叩くのはかえって頭皮を傷つけるだけである。
では、
【6】シャンプーは「1度だけ」か「2度洗いする」か?
「最近はタモリや福山雅治など、お風呂でシャンプーを使わない人が増えてきており、シャンプーのしすぎはよくないと言われています。毛根の脇にある皮脂腺から出る脂分は頭皮のツヤ、健康を保つ働きもあるのです。実はシャンプーは汚れを取るついでに、このいい脂も取ってしまう。よけいな脂とゴミは落としてもいいですが、2度洗いで大事な脂まで落としすぎてしまうのはよくない。シャンプーする時には、熱いお湯ではなく、ぬるま湯で洗うこともお勧めします」
となると洗髪のしかたも気になるが、
【7】「ブラシでごしごし」と「指でサラリ」のどっち?
「毛穴が詰まっていると発毛に害があるため必要以上にきれいにしないといけない、と思いがちです。しかし、これは実際にはあまり根拠のない話です。そもそも頭皮の汚れはどこからきているかといえば、自分の毛穴が分泌した脂と整髪料などです。必要以上に洗髪ブラシでごしごし洗うよりも、指でさらっとよけいなものだけ落とすのが最も毛根に優しいのです。それにブラシでこすると残った毛まで引き抜いてしまうこともありますので、要注意です」
風呂上がりに、
【8】髪を乾かすのは「ドライヤー」か「タオル」か?
「女子高生など、ドライヤーを使いすぎると髪の毛の先が茶色になり、枝毛になってしまうことがありますよね。ドライヤーが髪の毛を傷めることは間違いありません。ですから、乾かす場合はタオルがいいでしょう。もちろん、ごしごしこするのは頭皮によくない。吸水能力の高いタオルでサッとふき取るのが一番です」
乾いた髪のセットは、
【9】「くし」と「ブラシ」のどっちを使う?
「基本的に髪の毛は触っていいですが、頭皮にはあまり強い刺激を与えないことが大事です。どちらかといえば、ブラシよりもくしのほうが頭皮にゴリゴリ当たるので、ブラシがいいでしょう。ちなみに毛染めとパーマは、どちらも毛髪と頭皮にダメージを与えるので、どちらもNGです」
頭皮は思った以上にデリケートなのだ。