HKT48の指原莉乃が元イジメられ子だったことは有名な話だが、AKB48グループのライバルである乃木坂46にも元イジメられっ子のメンバーが意外にも多い。
7月22日に発売された12thシングル「太陽ノック」で7作ぶりのセンター復帰を果たした生駒里奈もその一人だ。
地元・秋田の高校に通っていた当時、自身の立ち位置をスクールカーストで言えば最底辺だったと振り返っている。クラスのにぎやかな集団にちょっかいを出されており、そんな学校生活が嫌でそこから脱するために乃木坂46のオーディションに参加。
生駒はそこでみごと合格するわけだが、乃木坂入りが決まった瞬間に今まで彼女を冷かしていた生徒たちが急に話しかけてくるようになったことにあ然。あまりの手のひら返しを食らったことで、さらに人間不信に陥ってしまったようだ。
また、女性ファッション誌「Ray」のモデルとしても活躍しており、若い女性ファンから圧倒的な支持を受ける白石麻衣もイジメ被害者の一人。白石は中学時代、ソフトボール部に所属。オタク気質な生駒と対照的な存在で、運動もできるため、充実した学校生活を過ごしているようなイメージも強かったわけだが、先輩たちに呼び出されてかなりの意地悪をされていたという。7月に公開されたドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」内のインタビューでも、「女子テニス部が敵だった」と語っている。そのイジメが原因で中2の後半から不登校気味となっていたようだが、なんとか中学を卒業。その後、逃げるように母と一緒に埼玉県に転居し、埼玉県内の女子高に入学した経緯がある。
その他にも若月佑美、北野日奈子も学生時代に相当なイジメを受けていたようだ。
思った以上に辛い過去を背負ったメンバーが意外なほど多いわけだが、その経験が役に立っているとエンタメ誌編集者が語る。
「熱心なファンには周知のことですが、AKB48グループなどの他のアイドルグループが歌う楽曲と比べ、曲中で登場する主人公となる人物が暗めに描かれることが多いと言われているのが乃木坂の楽曲。それを生駒や白石らが歌うことで楽曲にリアリティを与えていると評価されていますね」
男子のイジメの多くは弱いものに対するそれが多いわけだが、女子のイジメには「可愛いだけでムカツク」「モテるから仲間はずれにする」など、嫉妬的な理由が多いとも言われている。乃木坂の面々が被った理由は詳しくはわからないが、何よりそういったバックグラウンドがあるメンバーが活躍することで、多くの女子中高生に勇気を与えているに違いない。
(石田安竹)