ORICON STYLEによる「第7回男性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」が発表された。1位・木村拓哉のほか、22歳の福士蒼汰や51歳の阿部寛、さらにイチローと幅広い顔ぶれが並んだ。一方で、ジャニーズを除くアーティストからの選出はゼロ。福山雅治は殿堂入りなので対象外だが、大人気グループのEXILEファミリーから一人も入っていないのである。テレビ誌のライターが解説する。
「あれだけ人数がいるのに、世間に知られているメンバーが少ないのです。顔を売るにはテレビを中心としたメディアへの出演が重要ですが、EXILEをドラマやバラエティで見る機会は限定的。しかも俳優としての知名度があるAKIRAやMAKIDAIは大根役者と評されており、憧れの顔に選ばれる可能性は小さいでしょう」
そのEXILEファミリーには登坂広臣や岩田剛典といった若手のイケメンもいるが、彼らの知名度はなかなか上がらない。
「それは徹底した年功序列が原因です。たとえばビールのCMには登坂らも出演していますが、その発表記者会見に出席したのはUSA、MATSU、MAKIDAIの初期メンバーのみ。これでは若手が名前を売ることはできません。CDセールスでトップ級の三代目 J Soul Brothersでさえ、個別メンバーの名前は世間に浸透していません」(前出・テレビ誌ライター)
一方でEXILEがアーティスト路線をひた走るなら、必ずしも各メンバーが顔を売る必要はないという考え方もある。
「その方針であれば、ドラマに出たり、テレビの冠番組を作る必要はないはず。総力を挙げたドラマの『HiGH&LOW』(日本テレビ系)もパッとしないですし、アーティストに注力するのか、総合エンタメグループを目指すのかをハッキリさせるべき時期かもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
こんな論争が生まれるのも、EXILEに人気があるからこそ。だからこそ、なりたい顔ランキングに誰もランクインしないことを残念に思うファンも少なくないことだろう。
(金田麻有)