「鋼の錬金術師」「弱虫ペダル」と漫画の実写映画化が次々と発表されているが、安易な実写化に警鐘を鳴らす人物が現れた。「GANTZ」を描いた漫画家の奥浩哉氏である。
奥氏は5月29日のツイッターで漫画の実写化が次々と作られる理由を「知名度がある原作とイケメンの組み合わせだけで内容はテキトーでも観に行く人達がいっぱいいるから」と解説。さらに、「GANTZやアイアムアヒーローは現実的。主人公日本人で、舞台も日本の実際に撮影できる景色だし。少年誌のファンタジーのような世界観全部作らなきゃ無理みたいなやつが無理な企画」と厳しい意見を展開している。
「名前こそ出していませんが、これは『進撃の巨人』と『テラフォーマーズ』を指したものでしょう。2つをイケメンがいるだけで中身のない作品だと揶揄しているように見えますね。確かに三浦春馬と伊藤英明はかっこいいだけで演技はひどかった。奥氏は『変[HEN]』と『GANTZ』の2作品が実写化され、どちらもそれなりの評価を得ているだけに、この解説には説得力があると言わざるをえないでしょう」(漫画誌編集者)
奥氏は一方で「ヒメアノ~ル、噂に違わぬ面白さでした!とにかく森田剛が凄い!見事でした」と同じく漫画実写映画の「ヒメアノ~ル」は絶賛。安易な実写化でなければ評価する姿勢を見せている。「鋼の錬金術師」の主演はHey!Say!JUMPの山田涼介。奥氏は彼をどう判断するだろうか。