アイドル関連のイベントで物騒な事件が相次いでいる。グラドル・柳ゆり菜が握手会で背後から腕を引っ張られたり、SKE48のイベントの売上金が強奪されそうになったというものだ。これらの犯人は今後、出入禁止処分になるはず。事件には至らなくても、悪質な行為を繰り返すファンが出入禁止になるケースもある。そんな悪質ファンについてアイドル誌のライターが教えてくれた。
「まずはタレントに説教するタイプ。本人は親心のつもりなのですが、説教の内容は結局、自分の考えるアイドル像を押し付けているだけです。次の例は、自分だけ不公平な扱いを受けていると主張するタイプ。他のファンとは楽しく話しているのに自分に対しては事務的な対応だった、といったものですね」
こういった例に加えて、中にはさらに悪質なケースもあるという。このライターが続ける。
「特別扱いを要求してくるタイプは困りものです。イベントの出席率が高く、物販に費やす金額も多いことから、扱いに差を付けろとネジこんでくるのです。そして極めつけはイベントを妨害する行為。自分の主張を通すためにイベント中でも大声でわめいたり、運営サイドや他のファンに手を出すというものです。ここまでくるといよいよ出入禁止を言い渡す段階となります」
だが、出入禁止にしたからといって安心はできないというのだ。
「アイドルフェスや舞台公演など、アイドルが演者の中の一人にすぎない場合は、さすがに出入禁止にはできません。そんな時に悪質ファンを発見したら公演中ずっと監視するなど、その労力だけでも大変なものです」(前出・アイドル誌ライター)
そういった悪質ファンは、ツイッターなどのSNS上では善良なファンとしてふるまい、「今日も悪質なファンがいましたね」などとウソぶくという。こんな連中も相手にしなければならないアイドルとは、大変な商売なようだ。
(金田麻有)