ももいろクローバーの“妹分ユニット”に所属する12歳の女性タレントが、ヘリウムガスを吸ったことが原因で意識不明になったとされる事故。2月24日には、意識が完全に回復して一般病棟に移ったことが発表された。この事故に限らず、アイドルが骨折やヤケドを負ったケースはこれまでにもある。
2013年には7人組アイドルグループ「FUJI★7GIRLs」のメンバーたちが撮影中の事故により皮膚疾患を負ってしまい、2カ月以上の活動停止を余儀なくされた。
「ムービー撮影の小道具に使ったセメントが原因で、皮膚がただれてしまったのです。なかには髪の毛がゴッソリ抜けたメンバーもいたと聞いています。セメントは固まる際に50度以上の熱を発しますし、強アルカリ性で皮膚に強い刺激を与えるため、撮影に使ってしまった時点でアウト。通常は美術用の液体粘土や水に溶かした小麦粉を代用で使うのですが、制作会社がセメントの危険性を知らなかったのかもしれません」(映像制作会社スタッフ)
また、ライブ中にステージから転落する事故も少なくない。いまや海外公演を行うほどの人気を誇るヘビメタアイドルユニットの「BABYMETAL」は、2014年3月の日本武道館単独ライブで、メンバーのYUIMETALがステージから落下。スタッフも観客もその瞬間、鳥肌が立ったそうだが、奇跡的に無傷で済み、数曲後にはステージに復帰した。
「意外なところでは、Perfumeの“かしゆか”こと樫野有香も転落経験者です。メジャーデビュー2年目で知名度が上がってきた2006年10月のこと。学園祭のステージで腕を振りながら前に進む振り付けの際に、前端から落下しました。幸い、それほど高くなかったこともあり、何事もなく自力でステージに復帰。“あ~ちゃん”こと西脇綾香と笑顔でアイコンタクトを交わしていました」(アイドル誌ライター)
一方、転落事故で休業を余儀なくされたケースも。SKE48の研究生(当時)だった熊崎晴香は2014年4月、さいたまスーパーアリーナでのコンサート中にステージから後ろ向きで落下。自力で起き上がったものの右手首を骨折し、全治3カ月の重症を負った。
「熊崎は休業中、公式サイト内に『リハビリレポ』を掲載。マネジャーがリハビリの様子を報告するというものだったが、ファンからの注目度は高く、休業明けのスムーズな復帰に繋がりました。復帰後にリリースされたシングル『不器用太陽』では初の選抜メンバー入りを果たし、まさに“ケガの功名”を地で行った形です」(前出・アイドル誌ライター)
全力でパフォーマンスをするアイドルたちにとって、ステージは常に危険と隣り合わせなのだ。