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2015年プロ野球を総括“覆面スクープ座談会”(3)「日本一の工藤・ソフトバンクに不穏な動きアリ?」

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──パに話題を移しますが、日本一のソフトバンクはどうでしたか。

D(夕刊紙記者) ホークスは順風満帆に12球団の頂点に上り詰めたけれど、このオフになってガタガタッと来たよね。その激震の筆頭が、松田宣浩(32)のFA宣言。松田がメジャー挑戦を視野に入れて動いている裏側では、ソフトバンクを退団し、移籍先が決まらず宙に浮いている松中信彦(41)の“入れ知恵説”が取りざたされているよ。チーム内で松中の唯一の舎弟だったのが松田で、今でも両者は強力な信頼関係で結ばれている。しかも松田はマネージメント会社まで松中と同じ。主砲の李大浩(33)と同じタイミングでメジャー挑戦を宣言したのは「もともとチーム内で浮いていた松中が古巣に嫌がらせをしたいがために松田をけしかけたのでは」などとホークス関係者たちはささやき合って、松中の行動を疑っている。

B(夕刊紙デスク) まあ、松中の今後は厳しいと思うけど、松田にはパドレスが本気モードだから、移籍の可能性は十分あると見ている。それより俺はこのオフ、松田のFA宣言じゃなくて「トリプルスリー」の柳田悠岐(27)が結婚したことのほうが衝撃だった。イマドキの野球選手としては珍しく昭和風情を漂わす「夜の帝王」と言われ、各地の歓楽街に同僚が顔を出せば「柳田さんにはいつもお世話になっています」と深々と頭を下げてお礼を言われるほど数々の豪傑伝説を残してきた。独身貴族を謳歌すると思われたのに24歳の一般OLと“デキ婚”したのは、結果として年貢を納めざるをえなかったということだろうな。

C(球界関係者) ビックリしたといえば、吉井理人前投手コーチ(50)=16年から日本ハム一軍投手コーチ=の退団だな。三軍コーチに配置転換されることに不満を持ったとの憶測も飛んだが、実際は違う。真相は佐藤義則投手コーチ(61)と工藤公康監督(52)が喫煙者で、ミーティングのたびに両者に挟まれながら〝煙地獄〟にさいなまれ続け、ついに耐えられなくなったということらしい。大のタバコ嫌いの吉井コーチは春季キャンプの頃から「勘弁してほしいわ」とグチっていたからね。

──小久保裕紀監督(44)の歴史的な采配ミスで「プレミア12」は3位に終わりましたが‥‥。侍ジャパンに選ばれた選手たちは頑張りましたよね。ソフトバンク、楽天を含めパ・リーグの選手たちの活躍が目立ったのは印象深いと思います。

B 日本ハムの大谷翔平(21)はレギュラーシーズンで投手三冠(最多勝利、最優秀防御率、最高勝率)になったし、プレミア12でも韓国戦2試合の登板でさすがの投球を見せた。15年、日本プロ野球界で視察を続けたメジャースカウトたちの大本命は、やはり大谷だよ。ただし日本ハムはこの〝金の卵〟に対するガードを徹底させているから、メジャー側は不用意に近づくことができない。あの剛腕代理人として有名なスコット・ボラス氏(63)も、水面下で大谷との接触が不可能と見るや9月に、球団に正面からアポを入れて札幌ドームでの観戦OKをようやく取り付けた、ともっぱらだ。

F(民放局スポーツプロデューサー) プレミア12といえば侍ジャパンの中から〝こぼれ話〟があるよ。15年大活躍しながらナゼか代表メンバーに選ばれなかった日本人大砲Pがいるけど、その選考漏れの理由というのが「その昔、Pの実家が〝空き巣稼業〟に関わっていたらしい」との噂があったからだというんだ。そのP自身も過去に‥‥。

──すみません。そういう危ない話は、もうやめてください(笑)。最後にうかがいたいんですが、その侍ジャパンでもレジェンドになったイチロー(42)は、もう日本球界に戻ってこないんでしょうか。先日、マーリンズがイチローを終身雇用するとの報道も一部で出ていましたが‥‥。

E(スポーツ紙デスク) それは間違いないと思う。オリックスが14年オフ、イチローを兼任監督として呼び戻そうと再三オファーをかけ、「戻ってくれるなら監督をクビにしてもいい」という奥の手まで持ち出したらしいんですが、やんわり断られたそうです。その噂を聞きつけたからか、森脇浩司前監督(55)の士気まで落ちていったとも‥‥。

──いずれにせよ、イチローのようなスーパースターになる次代の主力選手が2016年の日本球界で大きな話題を作ってくれることを期待したいですね。

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