80年代アイドルの中でも、美貌とプロポーションは群を抜いていた辻沢杏子(53)。そんな美女を射止めたのは、実に26歳も年上の男である。
──ホッペこそ赤くないけど、お顔の小ささも肌ツヤも、ヒットした「翔んだライバル」(81年、フジテレビ系)の「りんごちゃん」のままですね。
辻沢 それはないですよ~(笑)。二日酔いが3日も続いたり、無理すると筋肉痛になったりするんですから。
──この美しい写真で読者に判断していただくとして。さて、再婚から10年がたちました。お相手は26歳上の実業家で、現在は79歳というのは驚き。
辻沢 初婚の相手も15歳上だったけど、男の人はいくら年齢を重ねてても単純明快だなあと思う。うれしい時はうれしい、悲しい時は悲しいって態度で。
──正直、再婚にあたってご両親の反対は?
辻沢 うちの母親より1つ上なので、母は固まっていましたが(笑)。
──実際は父娘のような夫婦生活を送っている?
辻沢 もうすぐ「夫のしつけHOW TO本」を出す予定なんですよ。どうしたらお金持ちと結婚できるか(笑)、そしてダンナを犬のようにしつけることができるか。
──具体的には?
辻沢 向こうは年齢的に固定観念が強い。妻とイチャイチャするなんて考えられない人だったけど、朝起きたらそっとハグしてあげる。毎朝、散歩に出て手をつないであげる。そういうことを重ねていくうち、人としての素朴なぬくもりに感動するようになってきましたね。
──なるほど、まさしく「しつけ」のようだ‥‥。さて、そろそろ80年代のアイドル時代に戻りましょうか。
辻沢 うーん、デビューしてからの何年間か、レギュラーを除けば覚えていないんですよ。あまりに忙しかったし。
──では、レギュラーの「翔んだライバル」を。お相手は柳沢慎吾で、今も昔もハイテンションな芸風。
辻沢 収録の合間もあのテンションですから、夜中まで撮影が続くと「少し黙っとけよ!」と思う時もありました(笑)。テレビで見てて年も取らないし、彼の本質的なものは何も変わらないですね。
──アイドル時代に仲のよかった子はいます?
辻沢 年齢もデビューした年も下だけど、岡田有希子ちゃんとはウマが合って、私を姉のように慕ってくれました。とても純粋な子だったから、逆に人間不信になっていったのかなと思います。
──衝撃の飛び降り自殺から間もなく30年ですが、その“兆候”は感じましたか?
辻沢 私は実家に住んでいて、彼女から何度か電話があったのに、ちょうど仕事で家にいない時ばかりで‥‥。今みたいに携帯があれば、少しは悩みを聞いてあげられたかもしれませんね。同じ時期にグラビア雑誌に載ることが多かった川島なお美ちゃんも亡くなって、時間の流れを感じてしまいます。
──これだけしなやかなボディを保っていれば、心配することはないですよ!