10年ぶりの復活となる劇場版「さらば あぶない刑事」が今月末に公開。1月12日の完成披露舞台挨拶では、ヒロイン役の菜々緒がレッドカーペットを練り歩いた。だが、同シリーズに若手女優が出演するのはレアなケースなのだという。テレビ誌のライターが語る。
「初回放送時の1986年には、主役の一人である浅野温子もまだ25歳で、明らかに彼女がヒロイン役でした。しかし、そこから30年の歴史を重ねてきた中で、20代女優の主要キャストは竹内結子(出演時18歳)、本上まなみ(同23歳)、そして水川あさみ(当時22歳)くらいのもの。いくら刑事ものとはいえ、あまりにも女っ気がなさすぎるんですよ」
そんな「あぶない刑事」だが、65歳の舘ひろしと64歳の柴田恭兵は本物の警察官ならすでに定年退職している年齢。これではあぶない刑事どころか“足元おぼつかない刑事”というのが正直なところだろう。しかし舘と柴田は元祖イケメン俳優でもあり、モテるシーンも欲しいところ。そこで抜てきされたのが、見栄えのいい美人でアクションシーンにも対応でき、171センチの長身ゆえ舘や柴田と並んでもバランスの良い菜々緒だったのかもしれない。
「27歳という年齢も都合がいいのでしょう。舘や柴田の活躍も知らないような若い子だと撮影現場で話も合いませんし、かといって30代だと変な艶気が出てしまう。60代のあぶ刑事コンビから見れば菜々緒くらいの年齢が“若くてピチピチ”を実感させてくれるんでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
ぜひそのピチピチ感で、老兵ぞろいの「あぶない刑事」に若々しさを吹き込んでもらいたいものだ。
(白根麻子)