1月16日スタートのドラマ「怪盗 山猫」(日本テレビ系)にて、菜々緒の出演が明らかになった。役柄は主人公の怪盗を追う捜査班の刑事。現在出演中の「サイレーン」(フジテレビ系)では連続殺人犯を演じていることから、真反対の役に挑戦することになる。この転身についてテレビ誌のライターは感心した口ぶりで語る。
「菜々緒は『サイレーン』での殺人犯が当たり役となり、女優としての評価が急上昇。普通ならその勢いで冷酷な美人を演じ続けるものですが、本人はキレイと言われるより面白いと言われたいというエンターテイナー気質も備えており、イメージの固定化を嫌ったのかもしれません。あの演技力があれば、真反対の役柄でも違和感なく務めてくれそうです」
その「怪盗 山猫」では、菜々緒と同じ怪盗捜査班の刑事役に佐々木蔵之介も起用されており、菜々緒のポジションはずいぶんと控えめだ。この配役でトクをするのが、ヒロインの広瀬すずだというのである。前出のテレビ誌ライターが解説する。
「広瀬が演じる女子高生ハッカーという役は、女優としての振り幅を広げる目的には適していそうですが、一方で広瀬の魅力を全開で発揮できるかと言えば難しそうです。その状況で菜々緒に存在感のある役を割り当ててしまうと、視聴者の興味をすべて持っていかれる恐れさえあります。広瀬サイドは今回の配役を見て、ホッとしているんじゃないでしょうか」
たしかに「サイレーン」でも、ヒロインで刑事役の木村文乃よりも、殺人犯役の菜々緒のほうがはるかに目立っているのは間違いないところ。今回の「怪盗 山猫」でも、山猫を手助けする謎の美女役が菜々緒だったら、広瀬の存在感がかなり霞んでいた可能性もありそうだ。
制作側としては他局のドラマである「サイレーン」のイメージに縛られたくないための配役だったかもしれないが、それが結果的に広瀬を救う形になったのであれば、結果オーライなのかもしれない。
(白根麻子)