社会

「1日1万歩で健康になる」は大ウソだった!あなたのウォーキングが健康を害す

20160201walking

 手軽にできて効果が高いと人気ナンバーワン健康法といえば、まず浮かんでくるのがウォーキングだろう。「目標1万歩」などと毎朝頑張っている人は多い。しかし、実はこれが健康にはよくないのだという。ウォーキングにも正しいやり方、間違ったやり方があるからだ。

 健康法の本はそれこそ無数に出版されているが、今話題の健康本は「やってはいけないウォーキング」(SB新書)だ。著者は東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室長の青柳幸利医学博士。青柳氏は15年以上かけて、65歳以上の5000人を対象に24時間365日の活動を追跡調査した結果を「健康に効く歩き方」としてまとめた。

 そこで青柳氏はこう言っている、

「一日1万歩以上歩いているのに、病気になる人を大勢見てきた」

 そして、その理由について、「毎日1万歩以上歩いてさえいればOK、毎日1万歩を歩けば健康になる、という誤った認識から、歩けば歩くほど健康になると思い、毎日歩数計をつけて、一歩でも歩数を伸ばそうと頑張る。これが間違い。運動のしすぎは免疫力を低下させ、病気になりやすくなる」と説明している。

 激しい運動をしている時、心臓は大量の血液を送り出す。そして大量の血が、流れにくくなった血管を通ろうとして、血管は詰まっていく。

「運動をしているのに動脈硬化になる人はけっこういる。過激な運動をしている人は老化が早い」(スポーツインストラクター・大川香氏)

 ウォーキングもやりすぎは体に毒なのだ。だからといって、運動不足も体に毒。では、ほどほどの運動とはどんなものか。

「ほどほどといっても、感覚値ではない。ほどほどの運動とは、1日24時間の総歩行数が8000歩。そのうち、中強度の運動(なんとか会話ができる程度の速歩き)を行う時間は20分。この2つを組み合わせた数字が健康長寿を実現する黄金律であり、あなたの健康を維持するための重要な数字です」(前出・青柳氏)

「ほどほど」こそが、健康に対する「万能薬」のようだ。

(谷川渓)

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」