「開運!なんでも鑑定団」での石坂浩二の発言の恣意的なカットを否定し、番組の刷新を理由に石坂の降板を発表したテレビ東京。この件について、さまざまなマスコミ関係者から驚きの声があがっている。
「番組開始時の功労者にこんな仕打ちをした上で降板させたのは前代未聞です。石坂は、奥深い教養の必要な古美術というジャンルを身近にとらえられるよう、プロでも素人でもない絶妙な立ち位置を活かし、博識な彼ならではのウンチクや質問などで、ビデオの解説や鑑定士の説明を補う大事な役割を果たしていました」(テレビ番組制作会社関係者)
2月1日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、島田紳助が「番組を成功させるためにどうしても石坂さんの力が必要で、自分のギャランティを折半にする形で出演をお願いし、快諾していただいた」とコメントを寄せた。プロの鑑定人と古美術を知らない視聴者との間をつなぐ“要”として存在した石坂。島田の「石坂さんには番組に品位と格を付けていただいた」という言葉は、誰もが納得できるだろう。
「石坂さんは草創期に、制作費が少なく番組スタッフたちの靴がみすぼらしいことに気づき、全員に靴を買ってあげたというエピソードもあるほど。番組を充実させるための十分なギャラも制作費も用意できないだけでなく、功労者の存在を無視した構成を“良し”としてきたテレ東には驚きます。視聴者にも最悪の印象を持たれたでしょうが、もし、自分の事務所の看板タレントがこんな仕打ちを受けた後に切られたらと思うと、怒りを通り越してゾッとしますね」(芸能事務所関係者)
昨年は凋落するフジテレビに追いつこうとする勢いを見せたテレビ東京。新年早々、その勢いを削ぐ「大失策」とならなければいいが。
(大門はな)