かねてから報じられていたカトパンの独立が、ついに現実のものになった。年収1億円超え確実との声に、それに続けとばかりに身の振り方を考える女子アナもいるだろう。そんなフリー化のニオイ漂う「予備軍」たちの需要と評価を、徹底調査。はたしてイケるのかイケないのか、芸能界のホンネをズバリ、明らかにする。
「司会を務める『めざましテレビ』出演のため、夜中2時に起きて3時頃には出社。バラエティ番組も3本をこなすハードスケジュールです。親しいスタッフには『自分の生活がないし、恋愛もできない。肌なんかカサカサでハリもなくなったの。お年寄りの肌みたい』と愚痴るほどでした」
こう明かすのは、4月末での退社が明らかになったフジテレビ・加藤綾子アナ(30)を知るスタッフだ。多忙な環境に加え、「社内メール」も決断を後押ししたようで、
「年始に亀山千広社長から全社員に送られた激励メールです。かなりの長文で、昨今の視聴率低迷について亀山社長なりの解釈が記されていました。激励の文章で締めくくられていたものの、大半がネガティブな話。『フジに未来がないのではないか』と落胆させるには十分な内容でした。加藤アナは昨年のうちに親しい人に退社を報告していましたが、年末年始の殺人的なスケジュールをこなしたあとにこのメールですからね。未練を断つには格好のタイミングだったでしょう」
独立後は谷原章介(43)や篠原涼子(42)らがいる「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」に所属する。
フジの制作スタッフが言う。
「普通なら『めざましテレビ』で王道を歩んだ女子アナの路線は、フジ出身の女子アナが多数所属する『フォニックス』と決まっている。そこに行かないのは相当な理由がないと」
局と何か確執でもあったのかと思ってしまうが、
「周囲には『女優にも挑戦したい』と漏らしていただけに、俳優が多く、バラエティにも強い事務所を選んだのではないか」(前出・フジのスタッフ)
4月から新番組「ニュースチェック11」のキャスターに抜擢されたNHKの桑子真帆アナ(28)は、すでに大物芸能人から独立をけしかけられている──そう語るのは制作プロデューサーだ。
「タモリ(70)ですよ。昨年、桑子アナを『ブラタモリ』のアシスタントに抜擢したところ、ブレイク。そのため彼女を『自分が育てた』という意識があるようです。ものおじせずに切り返す姿を評価し、今後に期待したさなかでの卒業に、タモリは『えっ、いきなりかよ』と、かなりショックを受けていました。親身に相談にも乗っていて、『ゆくゆくフリーになる気持ちがあるなら遠慮なく相談してね。面倒みるから』と言っていたとか‥‥」
フリーとなれば、タモリが自由にやれる「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に出すべきだ、との声が放送作家から上がっている。
「タモリがおもしろいと思えば企画が通る番組。有名なあのオープニングに桑子アナを紛れ込ませ、『どれだろうか』と視聴者の妄想をかき立てたい」
女子アナ評論家の丸山大次郎氏は、こう評する。
「美人すぎるというわけではなく、天真爛漫でオヤジ受けしそう。ある意味でNHKの正統派であるため、起用の幅はバラエティから報道、情報番組までソツなくこなしそうです」