そこで、P氏は別の復帰プランを立ち上げた。
「清原には、自分を一から見つめ直すという意味合いで四国お遍路を始めさせた。これにはNHKも密着ドキュメントで放送すると乗ってきたよ。そのやさきにTBSが『金スマ』で扱いたいとなって、清原のお遍路姿の一部が放送された。さらに次のCMの仕事も決まって、復帰の道筋は順調だったんだ」
清原容疑者も久々のテレビ出演に至極ご満悦の様子を見せた。
「4月に『金スマ』が放映されると、清原の大ファンで知られる高級時計店の社長が復帰のお祝いに500万円もする時計をプレゼントしてきた。清原も『もらっちゃいましたよ』と、ぬか喜びしてたな。それで、『自分はバラエティの仕事には慣れているから任せてくださいよ』と、芸能界の仕事に自信満々の様子だった」
しかし、順風満帆だったのはここまで。抑えていたはずの悪い虫が騒ぎだし、その後はひたすら転落への道をたどっていった。
「5月までは真面目に働いていたんだ。ところが、CMの契約金でまとまった金が入ってきた6月頃から様子がおかしくなった。仕事を振っても『ギャラが安い』とか『体の具合が悪い』とか、何だかんだと理由をつけては断るようになったからな」
決定的な決裂となったのは「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)への出演に関するトラブルだという。
「清原には、アイツに対処できないような“危ないトーク”が求められる番組への出演は時期尚早だと認めていなかった。ところが清原は『すでに局にOKを出してしまったのでやらせてください』と突っぱねてきたんだ」
結局、この番組は昨年8月28日に放送されたのだが、清原容疑者は球界復帰を望む一方で入れ墨をカミングアウトするなど危険球発言が止まらなかった。P氏に隠れて再びシャブを再開したのもちょうどこの頃と言われる。清原容疑者のシャブ行状をよく知る別の知人が語る。
「8月には旧友のシャブ友と再会し、またしてもシャブ地獄へ逆戻りしていた。清原が尊敬する大物ミュージシャンにも電話したのですが、『連絡が取れない』と嘆いていた。それもそのはず、このミュージシャンも清原とはシャブ友で、清原は『自宅までシャブを届けたことがある』と言っていた。清原の逮捕後、錯乱状態となったこのミュージシャンは、ホテルで『俺の話がわかんねぇーのか!』と灰皿を叩き割る騒動を起こしたそうです」
清原容疑者の交友関係が明らかになれば、司直の手が及ぶのは時間の問題かもしれない。
球界ではそんな清原容疑者に少なからず同情論もある。
「清原はごつい外見に似合わず繊細な男ですからね。逮捕後には、桑田がマスコミの前に現れて『小言を言い続ければよかった』『人生の逆転満塁本塁打を打ってほしい』などとキレイ事を並べ立てていましたが、今回、人生の再生を目指す際にもキーマンだったという桑田が、そもそも裏切らずに、KKコンビが継続されてきていたならば、清原はここまで落ちぶれることもなかったのでは‥‥」(スポーツライター)
とはいえ、闇を突き進んでいったのは清原容疑者自身。誰のせいでもない。
P氏も、清原容疑者を哀れむように決別宣言する。
「四国では『夏場の暑い時期はやりたくない』『糖尿病で膝が痛いから歩けない』などと泣き言ばかりで結局最後まで回れなかった。お遍路も最後までできないアイツに、今度こそシャブが断てるのかと言いたい」
地位も名誉も、家族も人気も、信用も‥‥、全てを失った清原容疑者にこの声が届く日が来るだろうか。