有村架純主演の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)の病院内のシーンで、放射能科という表記が写り込んだことで批判が集中したフジテレビだが、またもや同局の深夜ドラマの演出にある批判が集まってしまっている。
それというのが、20日に放送されたハロープロジェクトのアイドルグループ、Juice=Juiceが主演を務めるドラマ「武道館」の第3話だ。
同作では同アイドルグループが5人組アイドルグループ「NEXT YOU」として武道館のステージに立てるようなトップアイドルを目指すというものだが、第3話では現在のグループアイドル業界で頂点に君臨するAKB48が体験した、あの忌まわしい傷害事件を思い出させる演出があったとAKB48ファンを中心に物議を醸している。
「同回ではNEXT YOUのメンバーが握手会イベント終了後に警備員スタッフに扮した無職男性に刃物を持って襲われるシーンがありました。今回のシーンを観て思い出すのは、やはり2014年に岩手県で行われたAKB48の握手会で起きてしまった傷害事件。ドラマの中ではアイドルは無傷で終わりましたが、とくにAKBファンが敏感に反応したのはその出来事を踏まえてのNEXT YOUのチーフマネージャー(木下ほうか)のセリフです。『世間が求めているのはストーリーなんだよ。刃物で襲われてもなおステージに立ち続けるアイドル、これはウケるぞ!』という過激なもので、まるでAKBが傷害事件を利用し、果敢に活動を続けていることで支持を集めているという解釈にもなるため、AKBファンは“ふざけるな!”と大激怒ですよ」(アイドル誌ライター)
前代未聞の煽りセリフにAKBファンからは「ハロプロに馬鹿にされてるようでムカつく」「襲われたくて襲われてるわけじゃないのに、いくらなんでもあのセリフは酷い」「フジテレビはちょっと鬼畜すぎないか?」「被害者を何だと思ってるんだ、そこまでして数字とりたいのか!」と、モラル問題に発展しかねないほどの怒りコメントが多い。
視聴率低迷から“フジテレビは冒険ができなくなった”と揶揄されることも増えたが、ヘンな部分だけ無駄に冒険するのは、感覚がズレていると言われても反論できないだろう。
(佐伯シンジ)