ダウンタウンの松本人志が48グループからの大量卒業に関して仕事を舐めているとの苦言を呈し、アイドルファンの反発を招いている。
これは2月28日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)での出来事で、卒業するアイドルたちを「もともとやる気なかったんかな」と斬り捨てたものだ。この発言についてアイドル誌のライターが解説する。
「松本の発言に対しては、『ジジイが中高生の進路に難癖つけている』との批判が寄せられています。芸人の世界では高校を卒業した社会人予備軍が仕事としてお笑いを選んでいるのに対して、アイドルには中高生の課外活動という側面も小さくありません。そんなアイドルに大人の価値観を押し付けるのは、年齢を無視した暴論だというわけです」
番組ではゲスト出演のHKT48指原莉乃が、若くしてアイドルになるメンバーが多いと説明。活動を続けるうちに裏方に回りたくなったり、進学を目指すケースがあると説明した。それを聞いても松本は「仕事なめてんのかな」と、なおもアイドルの姿勢に疑問を呈していた。
「卒業するアイドルたちを松本が『ようわからん人』と評していたのが象徴的ですね。その松本といえど、指原をはじめ番組で共演する人気アイドルのことは“芸能人”として認めているはず。その域に達していない予備軍的な無名アイドルが堂々と卒業していく姿に、不快感を抱いているのかもしれません」(前出・アイドル誌ライター)
その不快感をお笑い業界に例えれば、デビュー前のNSCスクール生が「お笑いからの卒業」を宣言しているように映っていたのかもしれない。もっとも万感の思いを持って卒業していくアイドルたちにとっては、松本の苦言もジジイの小言にしか聞こえなさそうだ。
(金田麻有)