身元引受人が見つからず、逮捕から4週間が経過した。クスリ漬けの闇迷宮から抜け出せない清原容疑者。だが、保釈後をにらんで早くも黒い勢力からのオファーが忍び寄っていた!
捜査関係者が現在の清原容疑者の様子を明かす。
「自分の犯した罪を反省し、時折涙を見せることがある。それでもシャブの入手ルートは、頑として明らかにしようとしない。恐らく取り調べで洗いざらい白状すれば、保釈されてからの自分の身が危ないことをわかっているのでしょう」
2月2日に覚醒剤所持で逮捕、その後延長が申請され計20日間の勾留。さらに23日には覚醒剤使用で再逮捕され、清原容疑者にはさらなる長期勾留が見込まれている。
「逮捕直後の尿検査で覚醒剤の陽性反応が出ているものの、取り調べでも所持・使用のどちらについても認めているため、早期保釈も見込まれていた。しかし、大阪の両親は病身で、奥さんとは離婚状態、暴力団との黒い交遊まで明るみに出た今、500万もの保証金を用意して清原に手を差し伸べる人物などいない」(社会部記者)
独房で孤独を極める清原容疑者の保釈は、3月中旬までずれ込むと言われる。
「大物ヤクザとの交遊を自慢してもいたが、どの組にも八方美人な態度の浅いつきあいで、面倒を見てもらうまでの忠義心はなかった。有名人で目立つだけの清原は、実際にはヤクザ幹部からは煙たがられていたようです」(前出・社会部記者)
社会の表と裏の両面から、寄る辺なしとなった清原容疑者。その将来像をスポーツ紙デスクが予測する。
「01年の総合格闘技『PRIDE』では客席からリングに上がり、アントニオ猪木から『闘魂注入ビンタ』を受けている。ばかりか、3000万円のギャラで正式に出場オファーまでされた。また、昨年大みそかの格闘イベント『RIZIN』でも、大トリの目玉選手として清原の出場が検討されていたほど。ズバリ、格闘家へ転身するしかありません」
清原容疑者といえば現役時代から格闘ジムでトレーニングをしていた。06年大みそかの「K-1ダイナマイト」では、プライベートでも親しい秋山成勲(40)のセコンドとしてリングに登場するなど、「格闘技業界」とは隣り合わせだった。
「他のスポーツと違い、ドーピングチェックがない。筋肉を増強するステロイド剤などのほか、試合前には『興奮剤』と称してビタミン剤と怪しい薬物を混合した『気合いグスリ』を注射することもある。清原の入れ墨『昇り龍』も、リングでは支障にならない」(薬物に詳しいアウトロー関係者)
まさに受け皿として最適な分野なのだが、清原容疑者に注目しているのは本人が憧れた、他でもない闇社会だ。
「清原は群馬以外にも、東京・新宿や白金など複数のシャブ入手ルートを持っていた。その1つに六本木のクラブ『X』がある。経営者は女をつなぎ留めるためにクスリを使っており、清原がその店で乱痴気騒ぎをしていたという話もある」(前出・アウトロー関係者)
この経営者には、裏の顔もあるという。
「実は、Xは地下格闘技も主宰している。試合はガチンコ勝負で、ヤクザの賭博対象となっている。経営者と清原は、逮捕直前まで交遊していた深い関係。地下ファイトのオファーがあれば、カネ欲しさに受けると期待されている」(前出・アウトロー関係者)
黒い「ファイトクラブ」が、シャブ番長の最後の砦となるのか──。