埼玉県の女子中学生を誘拐・監禁した容疑で、千葉大学の学生が逮捕された事件。大学側が容疑者の卒業認定を留保した件も話題になっているが、千葉大の名前が報道で知れ渡るにつれ、困った風評被害が広まっているという。大学事情に詳しい週刊誌記者が語る。
「千葉大の在校生や出身者が校名を出すだけで『え、あの千葉大?』という反応をされるケースが増えており、大学名に変な色が付いてしまっています。監禁場所のアパートが大学のすぐ近くだったことも、この風評被害に拍車をかけていますね」
ネットでは、2007年に発生したイギリス人女性殺害事件の犯人も千葉大出身だったことを理由に、千葉大を不当に貶める書き込みも散見されている。だが、大学生による凶悪犯罪は決して珍しいものではないのに、ことさらに千葉大だけがやり玉に挙がるのはなぜだろうか。前出の記者はこんな理由を教えてくれた。
「千葉県のことは誰でも知っているのに、千葉大の知名度はイマイチというギャップが大きな理由の一つでしょう。とくに容疑者の出身地である大阪ではほぼ無名の存在で、ネットでは『国立だとは知らなかった』『あまり勉強できない人が行くところでしょ』とさえ書かれる始末。しかし実際には有力国立大学の一つに数えられており、容疑者が通っていた工学部は関西で言えば大阪府立大レベルです。それなのに無名がゆえに斜め上からの批判で叩かれてしまい、関係者としては悔しいでしょうね」
ちなみにお笑い芸人の大久保佳代子や日テレの菅谷大介アナ、人気作家で医師の海堂尊、“アラーキー”ことカメラマンの荒木経惟らも千葉大の出身だ。ここはぜひ大久保が頑張って笑いに昇華し、イメージアップを図るのはどうだろうか。
(金田麻有)