タレント以上に肖像権が厳格なスポーツ界。けっしてテレビ中継されない闇の歴史を以下──。
○「運命は変えられる」町田樹
ソチ五輪のフィギュアスケートで5位に入賞した町田の語録は、予約も好調だったが突然の発売中止。町田としては羽生結弦に後塵を拝したことで、出版をためらったようだ。
○「巨魁」「会長はなぜ自殺したか」清武英利
巨人軍との壮絶な仲違いを演じた元GMの清武氏が、読売新聞のキャップ時代のノンフィクションを別の版元から復刻し、差し止め請求に。さらに、ナベツネの横暴を描いた本も騒動になった。
○「中田英寿 日本をフランスに導いた男」高部務
日本のサッカー代表が初めてW杯に出場した96年、その原動力だった中田の半生を描いて出版。ただし、本人の許可なく中学時代の詩を掲載したなどとして、著作権侵害に。
○「捕手ほど素敵な商売はない 野村克也VS森抵晶」松下茂典
日本を代表する捕手出身の知将を対比させた本だったが、ノムさんが「取材を受けていないし、出版の連絡もなかった」と激怒。出版中止を求めたものの、結局は発売された。