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闇に葬り去られた「発禁本・発禁マンガ」(9)人気作家に浮上した盗用疑惑

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 現役バリバリの人気作家たちも、ブレイクの過程において手痛い「洗礼」を浴びている──。

○「金田一少年の事件簿」金成陽三郎・さとうふみや

「ジッチャンの名にかけて」でおなじみの人気コミックだが、第1話のトリックが島田荘司の「占星術殺人事件」と酷似。その事実を認めたが、盗用問題がドラマ化で再燃した。

○「沈黙の艦隊」かわぐちかいじ

 同作で描かれた潜水艦や空母の作画が、柴田三雄氏の写真集からの無断トレースであると提訴。かわぐち氏は全面謝罪のうえで賠償金を支払ったが、他のマンガからの盗作疑惑もある。

○「エデンの花」末次由紀

 ヒット作の多さで知られていたが、ネットに検証サイトができるほど盗作疑惑が明らかに。末次はこれを認め、連載中の作品は休載となった。現在は「ちはやふる」でカムバック。

○「国が燃える」本宮ひろ志

 日本の戦争の歴史を描く意図だったが、いわゆる「南京大虐殺」の描写に右翼団体や地方議会議員のグループから猛抗議。連載は休載の後に再開したが、該当部分は削除された。

○「マイナス」沖さやか

 第31話の「遭難クッキング」で、女教師と2人の女子高生が空腹のあまり、転落死した女児を焼いて食べるシーンを描写。スポーツ紙の報道を機に掲載誌は回収された。

○「私立極道高校」宮下あきら

 アシスタントの独断により、滋賀県に実在する4つの中学校名と校章、さらに実在の卒業生の名前まで使用し、県の教育委員会が猛抗議。掲載した「少年ジャンプ」が回収された。

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