剛力彩芽にとって1年ぶりの主演ドラマとなる「ドクターカー」(日本テレビ系)が4月7日にスタート、視聴率4.5%の大爆死となった。なにかと「ゴリ押し」を批判される剛力だが、テレビ誌のライターは剛力の演技よりも、作品の安っぽさが気になって仕方がなかったと指摘する。
「主役であるはずのドクターカー(医師を乗せた緊急車両)に全然お金をかけてないんです。外見はそれっぽく見えますが、実際にはマイクロバスの外側を塗り替えただけで、内装には手を付けていません。外側から車内の様子が見えることは決してなく、車内シーンは明らかに別撮り。これがプライムタイムのドラマだったら、内装ごとドクターカーを丸ごと1台作っているはずです」
ほかにも安っぽく見える場面は少なくない。総合病院が舞台なのに病院らしい場面はなく、院内のシーンは理事長室とドクターカー担当者の詰所のみ。工場爆発現場では煙を濃くすることで肝心の工場を隠しており、レストランや料亭のシーンでは料理がほとんど映らない始末だ。しかも、プライムタイムのドラマでは絶対に有り得ないミスが大写しになっているという。
「剛力らが着用している上着の背中には『ASAGI ENERAL HOSPITAL』(朝城総合病院)と書いてありますが、『GENERAL』の“G”が抜けているんです。全員の上着が同じように間違っているので、撮影中に文字がハガれたのではなく、製作ミスであることは明らか。そんな凡ミスをそのまま放送したのは、作り直すコストや手間を省いたからとしか思えません」(前出・テレビ誌ライター)
視聴者に安っぽさが透けて見えるほどのドラマで、一所懸命な演技を見せる剛力。ゴリ押しであろうがなかろうが、与えられた現場で頑張るしかない彼女には、物語の内容とは関係なく涙がこぼれてきそうだ。
(金田麻有)