剛力彩芽主演のドラマ「ドクターカー」(日本テレビ系)の第2話が4月21日に放送され、第1話の4.5%から大きく数字を下げる3.2%に終わった。熊本地震関連の報道で番組構成が変更され、1週間先延ばしとなっていたが、先行きにはますます暗雲が立ち込めているという。テレビ誌のライターはこう語る。
「現実世界で多くの方々が被災し、本物の救急隊員や医療関係者が活動するなか、『ドクターカーの廃止をもくろむ総合病院のドラ息子』が登場するドラマは不謹慎と言われても仕方がないでしょう。このタイミングで救急医療をテーマにすること自体、不愉快だと感じる人は少なくないはずです」
ただ剛力の役柄は、事故現場で患者の命を救う使命感に燃える医者だ。この設定を活かし、人命の尊さを伝えるヒューマンドラマに軌道修正すれば、むしろドクターカー(車内で医師が救急措置を行える設備を備えた車両)の啓もうにもつながるのではないか。だが、そうはいかない事情があるという。前出のテレビ誌ライターが指摘する。
「どうやら本ドラマでは、撮影がかなり先まで進んでいるようなのです。院長役の木下ほうかが今クールで3つのドラマを掛け持ちできるのも、撮影がほぼ終わっているからでしょう。となると、内容を変更するのは無理なわけで、このまま予定通りに放送するしかありません」
ゴリ押しと批判される剛力だが、今回ばかりは「ドクターカー」が爆死に終わっても、彼女のせいにするのは気の毒かもしれない。
(金田麻有)