マスコミは政府の言いなり
05年9月11日の第44回衆院選投開票日。開票が始まって45分後には小池氏の当確が伝わり、小林氏はおよそトリプルスコアの大差で敗れた。
「これが衰えゆくニッポンの現状なんだな」
落選が決まると、小林氏はそう頭を抱え、茫然自失となった。公認料も得られず、支援者たちの“裏切り”にもあった小林氏だが、政治にかける熱き思いは少しも衰えることなく、7年が経過した今も燃えている。
反対の立場を取ったことで、私は自民党からの公認が得られず、田中康夫さんと立ち上げた新党日本から出馬して東京10区を戦いました。
党の公認料や団体からの推薦料もないために、選挙カーを使わず、メガホン片手に自転車に乗りながら支援者宅を回りました。通常40~50人のボランティアスタッフを100人にまで増員し、組織・団体からの援護がない分、人海戦術に出ました。
一方で、それまで私が応援して、当選した区議会議員、都議会議員たちが離れていきました。「小林さん、申し訳ない」と言って出て行く人間はまだ良心的な政治家です。つい先日まで私のもとにいた人間が、謝罪もなく、手のひらを返すように小池氏の選挙カーに乗っているのには愕然としました。
選挙戦が始まってすぐに、劣勢であることは明らかでした。それでも説得して歩き回れば、必ず当選すると信じていた。しかし、蓋を開けてみたらトリプルスコア・・・。言葉を失いましたよ。いよいよこの国は危ういと痛感しましたね。テレビ・新聞が政府の言いなりになって、一方の論理しか報道せず、国民が正しい判断を下せない社会なわけですから。
結局、比例代表東京ブロックでも落選。悔やむのは、地元にこだわるあまり、東京全域に足を運ばなかったことです。広く票を集めていたら、比例復活が果たせたかもしれません。
ただし、反対の立場を貫いたことを、後悔したことはありません。現に、7年が経過した先日、郵政民営化見直し法案が可決したじゃないですか。政治家たちも小泉政権の間違いにようやく気がついたか、というのが私の本心です。
この見直し法案を、小泉さんのご子息である小泉進次郎議員は反対しましたよね。ある意味で、彼は政治家として主義・主張を貫き通した。他方、小池さんはどうだったか。彼女も信念ある政治家なら頑として反対すべきでしょうよ。
そもそも刺客になった政治家は、誰ひとり反対しなかった。そんな連中に追及され、政界復帰できずに政治家生命を絶たれた志高き仲間の顔が浮かんで、涙が止まりませんでした。
-
-
人気記事
- 1
- 上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
- 2
- フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
- 3
- 3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
- 4
- 巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
- 5
- ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
- 6
- 巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
- 7
- 青柳晃洋「マイナー登板でも大乱調」の暗闇…また「有原式」「上沢式」が発動されるのか
- 8
- 須藤理彩を歩行不能にした太川陽介「過酷バス旅中毒」をいとうあさこが一刀両断
- 9
- 「オファーが来ると思ったらアカンねん」森脇健児が「オールスター感謝祭」ミニマラソンで漏らしたホンネ
- 10
- 「銭湯わいせつ逮捕」歌手・中孝介の「X裏アカ」がバレた!そこには「えげつない投稿」が…
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)