今年で8回目を数える「AKB48グループ選抜総選挙」の開票イベント。6月18日に初の新潟開催を控えているが、推しメンを上位に持っていきたいファンたちの戦いはすでにスタートしているようだ。
AKBをはじめとした姉妹グループのモバイル会員を対象とした選抜総選挙関連イベントのチケット先行販売が4月26~30日の期間で行われた。
しかし、この時点で昨年までの総選挙と異なる点がいくつかあり、ファンたちは頭を悩ませている。
「6月18日に行われる開票イベントは、昨年までと同様にお昼にAKB48グループコンサートが行われ、夜から開票イベントという流れですが、昨年まではコンサートと開票イベント合わせて8000円台のチケット料金でしたが、今年はそれぞれのイベントに8800円ずつ料金が発生する仕組みのため、通しで参加するとすれば1万7600円の出費にもなってしまいます。そのため福岡を拠点とするHKT48のファンなど、他の姉妹グループファンにとっては会場までの交通費も考えるとちょっと手の出し辛い状態となってしまっている。そういったことも考えると‥‥」(アイドル誌記者)
さらに、今回はもう一つ変更点があり、それが最大の“ミソ”にもなりそうだと記者が続ける。
「開票前のグループコンサートのチケットにも投票権が1票付くそうで、イベント当日に投票が可能になりました。イベントが行われるHARD OFF ECOスタジアム新潟のキャパは約3万人ですから、追加されたこの3万の票が勝負の明暗を分ける可能性も十分にあります。会場の各メンバーへの熱気がそのまま投票にも影響されるシステムなだけに、今回は地元開催となる新潟を拠点としたNGT48メンバーがやや有利な気もしますね」(前出・アイドル誌記者)
しかし、8800円のチケット代で1票の投票権利。それならいっそのこと、チケットを買わずにその予算で投票券付きシングルを購入しようと考えるファンも多いようだ。
実際、投票券付きのシングルはルートによっては8800円あれば約6枚購入できる計算になる。また、月額324円の各グループのモバイルサイト(計5つ)の会員もそれぞれの名義で1票の投票権利があるため、もう1枚分の予算8800円で複数の友人の名義を借りて投票だけしようと目論むファンもいる。それを実行したならば27票も投票できることになる。そういったあらゆる作戦がネット上にも書き込まれ、ある意味、心理戦のような展開にもなっているのだ。
実際に作戦を敢行するファンが何人いるのかは知る由もないが、推しメンを上位に押し上げるのにファンが知恵を振り絞っているのは間違いない。
(本多ヒロシ)