5月1日、次クールのフジテレビの「月9」ドラマ「好きな人がいること」の制作発表が行われ、女優の桐谷美玲が主演を務めることがわかった。相手役は山崎賢人、三浦翔平、野村周平らで7月にスタートする。
「今回、制作発表がインターネット上で生配信されました。フジとしては初めての試みで、それだけ注目を集めたいということでしょう。ストーリーは『海辺のレストランを舞台に、ケーキ作りに人生を捧げてきたパティシエのヒロインが、イケメン3兄弟とシェアハウスしながら恋愛模様を繰り広げるロマンチック・ラブ・コメディー』というもの。ですが発表を受け、ネット上では『棒読みの桐谷と山崎じゃ数字を取れない』『内容も古臭く、最低視聴率を更新しそう』など、悲観的な声が多数を占めています」(テレビ誌ライター)
月9といえば、放送中の福山雅治主演「ラヴソング」も苦戦中だが、7月期も始まる前から“大爆死”を予想する人が多いようだ。
しかし、フジテレビには勝算もあるという。テレビ関係者が明かす。
「ちょうど1年前に放映された月9ドラマ『恋仲』と共通する点が多いんですよ。脚本家、プロデューサー、演出が同じスタッフで、キャストの野村周平もかぶっている。『恋仲』は三角関係を描きましたが、今回は四角関係というわけです。『恋仲』は低視聴率ながら、本田の棒読み演技が逆に話題になり、最終回では数字を上げました。それにDVDが売れているんです。今回もその効果を期待して、同じスタッフを揃え、同じく『棒読み』と呼ばれる桐谷主演にしたと噂されていますよ。フジテレビサイドは『話題になることが一番。“棒読み”でも数字が取れればいい』と思っているようです」
今年主演を務めた「スミカスミレ」(テレビ朝日系)では、「ババくさい演技がハマっていた」と評価を上げている桐谷。フジの「棒読み」演技への期待を、良い意味で裏切って欲しいものだ。
(長谷部葵)