今年のワイドショーを常に賑わし続けた不貞騒動。その火蓋を切ったべッキーが復活へ歩み始めている。
一方、なかなか復活に弾みをつけられない人物がいる。お笑い芸人のとにかく明るい安村だ。2015年には「安心してください、はいてますよ」のフレーズで流行語大賞にノミネート。老若男女の支持を受け、年が明けてからもテレビで見ない日はなかった。ところが今年3月、週刊文春により「安心できない」不貞現場をスクープされて以降、メディア出演が激減している。
「安村さんには糟糠の奥さんがいて、安村さん自身も愛妻家ぶりをメディアで語ることが多かっただけに、今回の件は痛すぎます。今は女性の反感が強いタレントはテレビでは使いづらい。本人もここまで仕事が減るとは思っていなかったようで、局内でも下を向いて伏し目がちに歩いています。懇意にしている制作陣が声をかけても第一声は『ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした』と話すほどです」(民放関係者)
そのいたたまれない姿から、局内では「あの安村さんが‥‥」と、同情の声も上がりつつあるというが、その一方で安村への怒りを抑えられないのが映画関係者だ。
「安村さんは大人気アニメの劇場版『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』にゲストキャラとして出演しているんですが、不貞スキャンダル発覚がちょうどアフレコの直前だったんです。もともと、「クレヨン~」シリーズは芸能人のゲスト声優が話題になるので、『今年は安村さんで推していこう』と決めていた制作陣は大慌てになりました」
幾度となく会議が開かれた結果、安村にとって非情な結論が下された。
「『子ども向けアニメで不貞はまずいだろう』との結論に至り、安村さんのCM、イベントなどのメディア出演は一部を除きカットになりました。本編を差し替える話も上がりましたが、脚本や映像を差し替えるのは無理でしたので‥‥。本来ならメディアを安村さんに盛り上げて欲しかったんですが、使うわけにも行かない。ほかのゲストの方々の予定も埋まっており、効果的なプロモーションが出来なかった。なんのために起用したんだか‥‥。本当に勘弁してほしいですよ」(前出・映画関係者)
今作は当初、主題歌が「ゲスの極み乙女。」に内定していたものの、不貞騒動で主題歌が差し替えになった背景もある。「家族」がテーマの1つであり、過去数々の感動を引き起こした作品が大人の情欲で壊されるのは因果なものである。