6月最初の週末に、新語・流行語大賞の有力候補が一挙に二つもメディアをにぎわせた。まずはサッカー日本代表のDF長友佑都が口にした「僕のアモーレ」だ。女優・平愛梨との熱愛がスクープされた長友は、6月3日の試合後にさっそく交際宣言。その堂々とした態度が好感度を上げ、「アモーレ」(愛する人)もポジティブな単語として一気に広まっている。
それに対してネガティブな意味で話題になっているのが、政治資金の不正使用疑惑に揺れる舛添要一東京都知事だろう。6月6日に開いた記者会見では、第三者として調査した弁護士が「適切ではないが違法ではない」という趣旨を含む調査結果を発表。さっそくこの言葉がネット上で盛り上がりを見せている。週刊誌の記者が耳打ちする。
「ネット民の間では『この言葉は最強!』『なんにでも使える万能な言い訳』と人気になっています。なかには水着グラビアをSNSに貼りつけて『適切ではないが違法ではない』と書き添える強者も。アモーレよりも使い勝手のいい言葉として、オジサンを中心に流行りそうな気配です」
そうなると気になってくるのが、新語・流行語大賞の表彰式に誰が出席するかだ。「アモーレ」では長友本人の登場を期待する声も大きい。2011年に「なでしこジャパン」が大賞に選ばれた時は日本サッカー協会の上田栄治女子委員長が出席しており、サッカー界としても長友の出席を止めることはなさそうだ。仮に試合と重なってしまった場合でも平愛梨が代理で登場すれば、大きな声援を浴びることは間違いないだろう。
それに対して舛添都知事の場合、表彰式が開催される12月には都知事を辞任している可能性が高く、一般人として気兼ねなく出席してほしいという声もあがりそうだ。道義的な面から批判する声も予想されるが、舛添氏にはそんな声を気にせずに堂々と出席してもらいたいものである。なにしろ表彰式への出席は、適切ではないが違法ではないのだから。
(金田麻友)